研究課題/領域番号 |
19K16494
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分48020:生理学関連
|
研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
國村 有弓 日本医科大学, 大学院医学研究科, ポストドクター (60801488)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | GnRH受容体 / 下垂体 / 脱感作 / 性腺刺激ホルモン放出ホルモン / 性腺刺激ホルモン放出ホルモン受容体 / 生殖 / 脳・神経 / 受容体 / 神経科学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では近年問題となりつつある不妊症増加という社会的背景から、哺乳類の生殖異能制御に関わる性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)に対する下垂体の感受性低下メカニズムの解明を目指す。非哺乳類と比べて、哺乳類の下垂体の感受性は抑制されやすいことが分かっており、これは下垂体に発現する受容体の一部配列が進化の過程で欠損したことによると示唆されている。本研究では、哺乳類で欠損しているGnRH 受容体(GnRH-R)の一部配列を修復したモデル動物を作製することで下垂体の脱感作作用を明らかにする。
|
研究成果の概要 |
本研究では、哺乳類で欠損しているGnRH受容体の一部配列を修復したモデル動物を作製することで下垂体の脱感作作用を明らかにすることを目的とした。作出したマウスではゲノムレベルでは挿入されていたものの、挿入配列が原因でRNAの高次構造が影響を受け最終的に受容体の一部が欠損してしまったことから想定したノックイン動物が作出されなかった。2021年12月にGnRH受容体のC末端配列を修復したマウスを用いた論文が海外の研究グループより発表されたため、本研究では動物の新たな作出は行わず実験終了とした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでin vitroでしか行われていなかったGnRH-RのC末端の修復をマウスを用いて行い、少なくともゲノムレベルでは挿入が確認された。偶然にも一部配列がイントロンとして認識されてしまったことによる欠損と考えられることから、サイレント変異の編集などにより予定したノックイン動物が得られる可能性がある。GnRH受容体のexon3の126塩基欠損はGnRH受容体ノックアウトに近い表現型を示すことも示された。
|