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Angiopoietin/Tieによる初期リンパ管新生制御メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K16499
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分48020:生理学関連
研究機関国立研究開発法人国立循環器病研究センター

研究代表者

諸岡 七美  国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 流動研究員 (40817110)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワードリンパ管 / Angiopoietin/Tie / 血管 / ゼブラフィッシュ / 発生 / 遊走 / Angiopoietin / Tie / 初期リンパ管新生
研究開始時の研究の概要

リンパ管は、末梢組織における組織液の排出や、腸管での脂肪分の吸収、免疫細胞の循環を担う脈管器官である。初期のリンパ管発生過程では、静脈の一部の内皮細胞がリンパ管内皮細胞へと分化し、新たな出芽、伸長を行うリンパ管新生が必要である。しかし、このリンパ管新生の過程で安定型の静脈内皮細胞が、どのようにして出芽型のリンパ管内皮細胞へと誘導されるのかについては不明な点が残る。ゼブラフィッシュはリンパ管の発生過程の観察に適している。そこで本研究ではゼブラフィッシュを用いて、初期のリンパ管新生において、静脈内皮細胞が出芽型のリンパ管内皮細胞へと誘導されるメカニズムの解明を目指す。

研究成果の概要

我々は、ゼブラフィッシュ変異体の解析により、受容体型チロシンキナーゼTie1が、初期リンパ管新生、特に静脈内皮細胞の分化・増殖・遊走に重要であることを明らかにした。また、ライブイメージングによって、Tie1が静脈内皮細胞の核を含めた細胞全体の運動能の獲得に必須である可能性を新たに見出した。さらに、ゼブラフィッシュのAngiopoietin1がTie1と結合しシグナルを伝達すること、また、Tie1の下流で複数のリンパ管関連因子や遊走関連因子が制御されることを発見した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

発生期において機能的なリンパ管が形成されるためには、複数のシグナル経路によって内皮細胞の応答が調節されることで、形態形成が精密に制御される必要がある。本研究では新たに、初期リンパ管新生におけるAngiopoietin/Tieシグナル特有の細胞応答や、その下流で制御される新たな因子についても明らかにすることができ、リンパ形成機構についての新たな知見を得ることができた。また、この知見は発生期だけでなく、成体や病的環境におけるリンパ管形成・維持にも応用が期待できる。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] リンパ管発生におけるAngiopoietin/Tie シグナルの役割2020

    • 著者名/発表者名
      諸岡七美
    • 学会等名
      第6回 血管生物若手研究会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] ゼブラフィッシュのリンパ管発生におけるAngiopoietin/Tieシグナルの役割2019

    • 著者名/発表者名
      諸岡 七美,中嶋 洋行,望月 直樹
    • 学会等名
      第27回日本血管生物医学会学術集会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-01-27  

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