研究課題/領域番号 |
19K16511
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分48040:医化学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
大槻 晃史 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 助教 (30778022)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 転写因子 / Maf / CNC / Nrf2 / 酸化ストレス |
研究開始時の研究の概要 |
sMafおよびCNC群転写因子は、正常組織の恒常性維持のみならず、炎症やがん悪性化などの病態形成にも重要な役割を担っている。両因子は、細胞内の存在比に応じて様々な組み合わせの二量体を形成し、それぞれ異なる標的遺伝子を制御している。個々の二量体の機能解析は容易ではなく、特にsMafホモ二量体の機能はほとんど解析されていない。本研究では独自に任意の転写因子を強制的に二量体化させる実験系を構築することで、従来の手法では解析が困難であったsMafホモ二量体の標的遺伝子を同定し、正常細胞での機能とがん悪性化との関連を明らかにする。
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研究成果の概要 |
sMafおよびCNC両転写因子は、細胞内の存在比に応じて様々な組み合わせの二量体を形成する。CNC-sMaf二量体が酸化ストレス応答をはじめ様々な生命現象に関わることは、これまでに多くの研究で実証されている一方で、sMaf因子ホモ二量体に関しては、これまで生体内での機能はほとんど明らかではなかった。本研究では、sMafホモ二量体が制御する標的遺伝子を純粋に評価するため、sMafホモ二量体のみを特異的に発現させることのできる培養細胞系を樹立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
標的遺伝子制御において、しばしば転写因子は他の転写因子との複合体を形成しゲノム上のDNAモチーフ認識する。しかしながら、細胞内の存在比に応じて様々な組み合わせの二量体を形成しうる転写因子において、特定の組み合わせの転写因子二量体の機能を純粋に評価することは難しい。本研究では、sMaf群転写因子同士を強制的に二量体化(テザリング)することでsMaf因子ホモ二量体の機能を純粋に評価する解析系を構築した。タンパク質のテザリング解析には他にも事例があるが、転写制御での報告は少ない。本手法は、二量体として機能する他の転写因子に対しても応用可能であり有効な解析手法として提案できると考えている。
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