研究課題/領域番号 |
19K16513
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分48040:医化学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
太田 翔 東京大学, 医科学研究所, 助教 (70837541)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | ヒストン / ES細胞 / CRISPRi / 細胞老化 |
研究開始時の研究の概要 |
最近になって老化細胞が加齢に伴う生体機能の低下や加齢関連疾患に深く関わっていることが明らかとなってきている。しかしながら、加齢に伴って観察される老化細胞の増加がどのような分子メカニズムによって起こるのかは不明なままである。本研究では、加齢に伴って生じるヒストン・レベルの変化を実験的に再現することで、ヒストン・レベルの減衰が細胞老化ならびにマウス個体の老化に果たす役割を明らかにする。
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研究成果の概要 |
加齢に伴って、生体組織において老化細胞が増加する.細胞老化が加齢に伴う生体機能の低下に関わることが明らかとなりつつあるが、細胞老化の分子メカニズムは不明な点が多い.本研究は、加齢に伴って見られるヒストンタンパク質レベルの低下に着目した.本研究により、ヒストン遺伝子の遺伝子発現を薬剤誘導的に抑制することのできるES細胞の樹立に成功した.加えて、樹立したES細胞を用いて遺伝子改変マウスを作製した.ES細胞において、ヒストン遺伝子の発現抑制が細胞老化関連遺伝子の上昇させることを見出した.作製したマウスを詳細に解析することで、細胞老化、ならびに個体老化の分子メカニズムが明らかになるものと期待される.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
遺伝子をコードするゲノムDNAはヒストン分子と複合体を形成し、細胞内に収納されている.ヒストン分子は、どの遺伝子を使うか、使わないか、という遺伝子発現制御における分子的基盤である.そのようなヒストン分子の低下を実験的に誘導できるシステムは、老化のみならず多様な生命現象におけるヒストンの生理的機能を明らかにすることのできるこれまでにない実験系と言える.
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