研究課題/領域番号 |
19K16532
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49010:病態医化学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
中村 昌人 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (10756703)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | サルコペニア / 慢性肝疾患 / 非アルコール性脂肪性肝炎 / マウスモデル / 非アルコール性脂肪性肝疾患 / エクソソーム |
研究開始時の研究の概要 |
慢性肝炎・肝硬変の合併症の一つであるサルコペニア(骨格筋量減少による身体機能の低下)は、転倒・骨折を招くとともに、肝臓関連死の危険因子にもなる。そのため、早急な対策が必要であるが、有効な治療法は確立していない。 肝臓-骨格筋間相互作用の異常がサルコペニア発症に重要である可能性があるが、詳細は明らかになっていない。近年、細胞から分泌されるエクソソームなどの細胞外小胞が臓器間相互作用に重要であることが明らかとなってきている。 本研究では、このエクソソームに注目し、慢性肝疾患関連サルコペニアの発症メカニズムを明らかにし、新規治療法を見出だすことを目的とする。
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研究成果の概要 |
慢性肝疾患の重要な合併症の一つであるサルコペニア(骨格筋量減少による身体機能の低下)のマウスモデルを作成し、サルコペニア発症における肝臓-骨格筋間相互作用の重要性、特に細胞外小胞(エクソソーム)の意義を明らかにすることを目的とした。サルコペニア増悪因子である肥満および糖尿病と関連する非アルコール性脂肪性肝疾患に着目した。既存のマウスモデルは発症までに長期間を要するため、短期間で脂肪肝炎や肝線維化を発症するマウスモデルを新たに確立した。本モデルのサルコペニアモデルとしての有用性を検討中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
サルコペニアモデルを作成する過程で、主要な肝疾患となりつつある非アルコール性脂肪性肝疾患の新規マウスモデルの確立に成功した。本マウスモデルは肥満やインスリン抵抗性等の代謝性疾患を伴い、かつ短期間に肝病態を再現可能である。本モデルは非アルコール性脂肪性肝疾患研究に応用可能であり、また、サルコペニアモデルとして有用な可能性がある。本研究成果が、慢性肝疾患や合併症の病態解明および新規治療法の開発に寄与する可能性がある。
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