研究課題/領域番号 |
19K16542
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49010:病態医化学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
大谷 裕一郎 広島大学, 病院(医), 講師 (00817091)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | IntS6 / Integrator Complex / 全身性脂肪萎縮症 / 遺伝子転写調節 / メタボリック症候群 / 糖尿病 / 脂肪肝 / Integrator complex / diabetes mellitus / obesity / Ints6 / コンディショナルノックアウトマウス / 脂肪細胞 / Adipoq-Cre-ERT2 Tg / コンディショナル / レンチウイルス / ノックダウン / adipocyte / splicing / conditional knoc out |
研究開始時の研究の概要 |
人類はこれまでの進化の過程では起こらなかった、過栄養という事態に直面している。これはメタボリックシンドローム、糖尿病、癌、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)といった疾病を引き起こし人類の新たな脅威となっている。過栄養は前駆脂肪細胞を成熟脂肪細胞へと成長させ、炎症生物質や遊離脂肪酸などを分泌し糖尿病や高血圧そして心血管疾患を引き起こす。我々の研究はこの成熟脂肪細胞の生い立ちを探ることである。
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研究成果の概要 |
本研究で我々は脂肪細胞特異的IntS6 conditional knock-out マウスの産出に成功し、脂肪組織の萎縮、高血糖、体重増加不良といった全身性脂肪萎縮症に類似する表現型を呈する時期があることを示した。このことはIntegrator complex による遺伝子転写調整が脂肪組織の分化、維持に重要であることを示唆する結果であり、IntS6 やIntegrator complex が糖尿病やメタボリックシンドロームの治療ターゲットとなりうる可能性があると言える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々はさまざまな組織ででIntS6というタンパク質を欠失させることのできるマウスの作成に成功しました。本研究ではその中で脂肪細胞のみでIntS6を欠損させることに成功し、そのマウスでは脂肪組織の萎縮、高血糖、脂肪肝といった、代謝異常を呈することが明らかとなり、IntS6やIntegrator complex が糖尿病やメタボリックシンドロームといった疾患の新たな治療ターゲットとなる可能性があることがわかりました。
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