研究課題/領域番号 |
19K16558
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
高瀬 信尚 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (50647758)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 大腸癌 / 癌微小環境 / 腫瘍関連マクロファージ / 癌関連線維芽細胞 / NCAM / マウス治療モデル / 腫瘍微小環境 / FGF-2 / 接着因子 |
研究開始時の研究の概要 |
マクロファージは線維芽細胞や血管内皮細胞などとともに、がんの微小環境を形成する主要な構成要素の1つである。マクロファージの中でも腫瘍と会合するマクロファージは腫瘍関連マクロファージ (TAM)と定義され、様々な種類の癌の進展に関与することが報告されている。 本研究では大腸癌微小環境における腫瘍ならびにTAMにおける接着因子発現の役割、およびその関連遺伝子との相互作用について培養細胞系や臨床検体を用いた解析を行い、大腸癌におけるTAMの役割を明らかとすることでTAMを標的とした新規分子標的治療および新規の予後予測バイオマーカーの開発を視野に入れ研究を行う。
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研究成果の概要 |
大腸癌と平行して研究を行っている、食道癌(ESCC)の進行にはTAM由来のS100A8/A9の発現が関与していることが明らかになった。また、CAFsも重要な働きをしており、NCAMを介したTAMに関連し、癌の進展に関連していることが分かった。また、大腸癌腹膜播種モデルを作成し、MDSCやマクロファージを標的にすることで腹腔内癌微小環境の変化がある可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大腸癌において、接着因子NCAMの発現は不良な予後と相関することが先行研究により明 らかとされている。その一方で、癌微小環境下におけるTAMで発現増強される接着因子と腫瘍との相互作用に関する報告は認めない。TAMと癌細胞が形成する微小環境の変化に伴い、病状が進行していくメカニズムについて明らかにすることにより、予後不良な免疫抑制環境に関する情報を集積することで、難治性大腸癌に関する新たなアプローチとなりうるものである。
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