研究課題/領域番号 |
19K16572
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
吉田 裕 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医員 (70750751)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 子宮体癌 / 遺伝子解析 / 免疫組織化学染色 / 予後因子 / 治療標的 / 希少がん / 診断病理学 / バイオマーカー / 分子病理分類 / 初期病変 / 子宮体部漿液性癌 / 子宮体部明細胞癌 / 子宮体部癌肉腫 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、希少かつ予後不良なタイプの子宮体癌の、発生・進展機序を分子病理学的解析により明らかにし、早期診断や治療標的の同定し、患者の予後改善に貢献することにある。対象は、漿液性癌、明細胞癌、癌肉腫、脱分化癌/未分化癌、神経内分泌癌、grade 3類内膜癌、再発したgrade 1類内膜癌である。これら希少で予後不良な子宮体癌の早期病変に着目し、患者由来試料を用い、分子病理学的異常(遺伝子変異、mRNA発現異常、蛋白発現異常)を解析し、非腫瘍性内膜・浸潤性病変と比較検討することで、発がん・進展過程の基盤となる分子異常を解明する。
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研究成果の概要 |
本研究では、頻度が低いけれども、予後が不良な子宮体癌(grade 3類内膜癌、漿液性癌、癌肉腫、脱分化癌、など)について、腫瘍の広がりや予後の特徴、遺伝子異常・蛋白発現の特徴を明らかにし、治療標的の候補や早期診断に役立つ、これらの希少なサブタイプの子宮体癌の特徴について明らかにしました。これらの希少なサブタイプの子宮体癌の患者さんの中で、再発しやすい患者さんを予測する因子や、治療標的になりうる分子異常、早期の診断に役立ちそうな特徴などを見出し、複数の論文に発表しました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、これまで十分に明らかになっていなかった、稀だけれども予後不良な子宮体癌のサブタイプについて、様々な特徴を明らかにすることを目的として実施されました。本研究の成果により、これらのサブタイプの子宮体癌で、どのような患者さんが再発しやすいのか、どのような治療標的となる遺伝子・蛋白レベルの異常があるのか、どのような情報に注目すると早期診断が可能になるのか、といった問いに対して、可能性のあるいくつかの答えを提示し、論文として世界に公表することが出来ました。
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