研究課題/領域番号 |
19K16582
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
大西 威一郎 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (70750214)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 骨髄異形成症候群 / オートファゴソーム / LC3B / 予後解析 / オートファジー / 予後層別化 / 病理診断 |
研究開始時の研究の概要 |
骨髄異形成症候群(MDS)は予後不良な骨髄増殖性腫瘍である。申請者はMDSの予後不良の要因として、細胞の自食作用であり、薬剤耐性にも関与するオートファジーに着目した。MDS患者骨髄ホルマリン固定パラフィン包埋切片を用いた免疫染色により、オートファゴソーム形成のある症例では有意に予後不良となる点を見出した。本研究では、MDS患者の予後を免疫染色により層別化できるか否かを明らかにするとともに、MDSにおけるオートファゴソームの形成が細胞増殖や悪性化に与える影響について検索し、これまでに関与の報告があるRNA splicing関連遺伝子変異についても検討を行う。
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研究成果の概要 |
本研究は、骨髄異形成症候群(MDS)において、腫瘍性造血細胞のオートファジーの有無を免疫染色にて検討した初めての研究である。LC3Bの免疫染色にて、オートファジーを有する症例では、有意に予後が不良となることを見出し、LC3Bの免疫染色によりMDS患者の層別化、従来の化学療法に加えて、オートファゴソーム阻害薬を用いることで、患者の予後を改善しうる可能性を見出した。細胞株を用いて、オートファゴソーム阻害薬の有用性を検証していきたい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、LC3Bの免疫染色によりMDS患者の層別化が可能であることを示しており、今後MDS患者の治療方針等にも関係する可能性のあるものである。そのためには、さらに大規模な症例での検討、MDSの白血病化前の細胞株を用いた検討も、今後必要である。
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