研究課題/領域番号 |
19K16596
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 公益財団法人がん研究会 |
研究代表者 |
坂本 佳奈 公益財団法人がん研究会, がん研究所 分子標的病理プロジェクト, 研究員 (50778008)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍 / 病理学 / 血液内科学 |
研究開始時の研究の概要 |
芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍(BPDCN)は、稀な血液の腫瘍のひとつであり、その予後は不良である。稀少性と疾患概念の確立の遅れなどから、本態を解明するにあたり、診断基準が確立されていないことがその妨げとなっている。本研究では、BPDCNおよび周辺疾患の症例群の病理組織学的検討により、高精度の診断法開発を目指す。また、それら症例群の遺伝子解析等を行い、病態解明も目指す。
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研究成果の概要 |
芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍(BPDCN)は、予後不良な稀少造血器腫瘍である。疾患の稀少性と疾患概念確立の遅れなどから、診断基準が定まっておらず、特に急性骨髄性白血病などとの鑑別が問題となっている。今回、全国多施設から収集した、各施設でBPDCNと診断、もしくは疑診された大規模症例群における検討を基に、免疫染色による簡便で精度の高い診断方法を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
BPDCNは、病態にいまだ不明な点が多く、予後不良であることからその解明が求められている。今回の検討から、既存の診断法におけるピットフォールとなりうる点が明らかになり、多数例での検討に担保された新たな診断法を提唱することができた。正確な診断は適切な治療、病態研究にあたり必須のものであり、今後のBPDCN診療の発展に資するものと考えられる。
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