研究課題/領域番号 |
19K16616
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
櫻井 靖高 北里大学, 医学部, 助教 (50733101)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | REV7 / DNA損傷トレランス / 紫外線 / 発癌 / 損傷乗り越えDNA合成 / 突然変異 / DNAポリメラーゼ |
研究開始時の研究の概要 |
発癌の主たる原因は突然変異であり、その導入にはDNA損傷トレランス機構が大きく関与している。この機構は、DNAに損傷がある細胞を死から救う働きをしている。一方で、損傷部位に突然変異を導入する頻度が高く、DNA損傷による発癌に関与していると考えられている。DNA損傷トレランスに必須なタンパク質の一つであるREV7は、突然変異の導入に大きく関わっているが、発癌への関与は解明されていない。 本研究では、年々増加傾向を示す紫外線と皮膚癌の発生に焦点を当て、紫外線が誘発する皮膚癌発生にREV7が関与していることをマウス個体レベルで証明し、そのメカニズムを細胞・組織レベルで明らかにする。
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研究成果の概要 |
紫外線(UV)による皮膚癌の発生にREV7が関与していること明らかにするために、細胞レベルの解析とマウス個体レベルの解析を行った。細胞レベルの解析から、REV7はUV照射後の細胞生存に大きく寄与しており、突然変異の導入にも関与していることが明らかになった。一方、マウス個体レベルの解析では、Polh欠損マウスとPolh欠損 / Rev7へテロ欠損マウスではUV照射による腫瘍の発生時期・発生個数に差は見られなかった。Rev7へテロ欠損マウスではREV7の機能喪失には不十分な可能性があり、更なる解析が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
REV7は紫外線(UV)に対する細胞生存に大きく寄与しており、皮膚の恒常性の維持に関与している可能性がある。また、REV7はUVによる突然変異の導入にも関与しているため、皮膚癌の発症に関与している可能性が十分考えられる。本研究を継続することにより、UVによる皮膚癌の発生におけるREV7の役割が明らかとなり、皮膚癌の予防や治療に繋がると期待される。
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