研究課題/領域番号 |
19K16621
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
北野 大輔 日本大学, 医学部, 助教 (40815495)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 直接作用型経口抗凝固薬 / 薬剤溶出性ステント / 冠動脈狭窄症 / 大動物モデル / 血管内イメージング / 抗血栓療法 / 循環器内科学 / 動脈硬化 / 経口抗凝固薬 / ステント血栓 / 抗血小板薬 / 直接作用型第Xa因子阻害経口抗凝固薬 / DAPT / 冠動脈不安定粥腫モデル / LDL受容体ホモ欠損ブタ / 心房細動 |
研究開始時の研究の概要 |
冠動脈病変に対し、薬剤溶出性ステント(DES)を用いた冠動脈形成術が広く行われている。DES留置後の抗血小板薬と抗凝固薬の最適な組み合わせと投与期間については未だ明らかではない。本申請研究では、申請者らのグループが開発したLDLコレステロール受容体ホモ欠損ブタ動脈硬化モデルを用いて、冠動脈の不安定粥腫病変にDESを留置し、直接作用型第Xa因子阻害抗凝固薬および抗血小板薬投与下に経時的にステント内血栓形成および炎症反応と新規動脈硬化の進展を観察する。DES留置後のステント血栓形成の機序と影響因子を明らかにすることで、未解決である抗血小板薬と抗凝固薬の最適な組み合わせと至適投与期間の提案に繋がる。
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研究成果の概要 |
冠動脈ステント(DES)留置後の直接作用型第Xa因子阻害抗凝固薬(Xa-i)単剤のステント内血栓抑制効果を含めた有効性・安全性をLDLコレステロール受容体ホモ欠損(LDLR-/-)ブタモデルを用いて検討することを目的とした。 LDLR-/-ブタの冠動脈病変にDESを留置し、Xa-iエドキサバン単剤および抗血小板薬二剤併用療法下に1ヶ月飼育した。1ヶ月後、光干渉断層法ではXa-i単剤群の方が新生内膜が薄かった。組織学的検討ではステント周囲のフィブリン血栓の沈着および炎症細胞浸潤は同等だった。明らかなステント内血栓は認めなかった。 以上より、DES留置時からXa-i単剤でも安全であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトに類似した大動物モデルを用いた本研究の成果は、薬剤溶出性ステント留置時から直性作用型経口抗凝固薬単剤でも安全性に寄与するだけでなく、ステント再狭窄の抑制に繋がる可能があり、今後実臨床においてより少ない抗血栓薬の投与で十分な冠動脈ステント留置治療を行うことができることを支持するという重要な意義を持つ。
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