研究課題/領域番号 |
19K16628
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49040:寄生虫学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
伴戸 寛徳 東北大学, 農学研究科, 助教(研究特任) (60724367)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | トキソプラズマ / 脳神経 / グルタミン / 潜伏感染 / 潜伏感染虫体 / T.gondii / ヒト / iPSC / Toxoplasma gondii / human / virulence factor |
研究開始時の研究の概要 |
トキソプラズマは、ヒトを含め全ての恒温動物に感染することが可能な細胞内寄生生物である。近年、国内においてもトキソプラズマ感染の機会が増えていることから、トキソプラズマに関する研究が注目されてきている。トキソプラズマの研究はこれまで主にモデル生物であるマウスを用いて行われてきており、ヒトの細胞および生体内における宿主免疫とトキソプラズマ間相互作用は未だほとんど明らかとなっていない。そこで本研究では様々なヒトの細胞に着目し、ヒトの細胞内で機能するトキソプラズマの病原性因子の同定とその機能の解析を行うことで、ヒト-トキソプラズマ間相互作用を包括的に理解する。
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研究成果の概要 |
トキソプラズマは、ヒトを含め全ての恒温動物に感染することが可能な人獣共通感染症の原因となる寄生虫です。免疫不全患者や妊婦が初感染した場合、重篤なトキソプラズマ症の原因となるにもかかわらず、有効な根治治療法や予防技術は未だに確立されていません。本研究では、トキソプラズマがヒトの脳神経へ潜伏感染するメカニズムの一端を解明し、その作用機序を阻害することで、トキソプラズマの潜伏感染を抑制することが可能な化合物を見出しました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、トキソプラズマが脳に感染すると、脳神経細胞の中で潜伏感染することを明らかにしました。さらに、トキソプラズマが脳神経細胞の代謝に及ぼす影響とそのメカニズム、そして潜伏感染機構を明らかにしました。これらの成果は、長年不明のままであった寄生虫の潜伏感染メカニズムを解明した点で学術的意義の高い成果です。また今後、トキソプラズマの感染を制御するための新たな技術、あるいは新薬の開発に繋がることが期待されるため、社会的・医学的意義の高い成果です。
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