研究課題/領域番号 |
19K16629
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49040:寄生虫学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
長岡 ひかる 愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 研究員 (10757222)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | マラリア / ワクチン / モノクローナル抗体 / コムギ無細胞 / 小麦無細胞 / 赤血球表面受容体 / Malaria / blood stage / vaccine |
研究開始時の研究の概要 |
近年申請者らは、Riprに対する抗体が非常に高い原虫増殖阻害活性を示すこと、Riprが単独で赤血球結合能を有することを明らかにした。また抗原の最小化にも成功しており、増殖阻害活性に必須な約200アミノ酸(Ripr1-5)を同定した。本研究では、Ripr1-5のモノクローナル抗体を作出することで、Ripr分子の生理的役割を明らかにし、原虫の赤血球侵入機構の一端を解明することを目的とする。これにより、Riprを用いた赤血球期ワクチンのデザインに貢献することができる。
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研究成果の概要 |
マラリアは、毎年2億人あまりが罹患し約40万人が死に至る感染症である。本研究ではメロゾイトの赤血球侵入過程の一端を明らかにするため、自身が見出した熱帯熱マラリア発病阻止ワクチン候補抗原であるRiprに対するモノクローナル抗体を作出することを目的とした。まずRipr抗原をマウスに免疫し51種の抗体産生クローンを樹立した。その中から原虫分子へ特異的に反応する抗体を培養原虫のIFAによって11種選別した。さらに抗原への反応性をSPRによって検証し最終的に4種のモノクローナル抗体を獲得することに成功した。今後は構造解析などによってRipr分子の赤血球侵入過程を分子レベルで明らかにしていく予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マラリアは、毎年2億人あまりが罹患し約40万人が死に至る感染症で、マラリアワクチンの実現は喫緊の課題である。近年我々は優れたワクチン候補分子であるRipr、そしてそのワクチン活性責任部位(Ripr1-5)を見出すことに成功し、現在Ripr1-5を抗原としたワクチンを前臨床開発中である。しかし依然として、Ripr1-5抗原のさらなる改良をする必要性は非常に高い。本研究で得られた4種類の抗Ripr1-5モノクローナル抗体の原虫侵入阻害を分子レベルに明らかにすることで、Riprの機能と構造、またRiprに関与するメロゾイト侵入メカニズムに立脚したワクチン開発が可能となり、マラリア撲滅を加速できる。
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