研究課題/領域番号 |
19K16639
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49050:細菌学関連
|
研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
谷本 佳彦 大阪市立大学, 大学院生活科学研究科, 客員研究員 (10780984)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 大腸菌 / プロバイオティクス / 炎症応答抑制 / サイトカイン / トランスポゾン挿入遺伝子変異 / 腸炎改善 / 下痢原性大腸菌 / 炎症抑制 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、分散接着性大腸菌(DAEC)の下痢原性を探索するなかで発見した、ヒト上皮細胞に対して炎症性サイトカイン誘導を抑制する大腸菌株のその詳細なメカニズム解明を目指すものである。具体的には、抑制に関わる当該株の責任遺伝子の同定およびその宿主細胞の標的分子の同定を目指し、また、マウスモデルを用いた腸管免疫に与える影響等を評価する。腸管内での炎症応答を抑制し得る、つまり下痢予防や腸疾患に対する治療方法となるプロバイオティクス大腸菌としての応用を見出すための基礎的知見を得ることを目的としている。
|
研究成果の概要 |
宿主に対して炎症反応を抑制する大腸菌を発見し、プロバイオティクス大腸菌としての応用を見据えて、その作用機序解明を目的として取り組んだ。マウスモデルを使用して、腸炎が改善される傾向を見出した。また、当該菌株の遺伝子ノックアウトを実施し、炎症抑制に関する遺伝子を複数同定することができた。本研究は、大腸菌がヒトに対して有益な作用を与える機序を発見した画期的な研究である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大腸菌研究は主にその病原性に着目され、病原機構に対する研究は大きく進んでいる。我々は、大腸菌がヒトに対して有益な作用をもたらすことを過去に発見し、その作用機序に着目してきた。本研究期間内に、マウスモデルを用いた腸炎改善、および菌株の遺伝子ノックアウトによって炎症抑制に関する遺伝子を同定した。これらのことは、当該大腸菌株がプロバイオティクスとして応用できる可能性を示している。
|