研究課題/領域番号 |
19K16641
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49050:細菌学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 (2021) 富山県立大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
大坪 亮太 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 感染症制御プロジェクト, プロジェクト研究員 (90794222)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 細菌感染症 / 免疫 / CD8+ T細胞 / CD8+T細胞 / 細菌感染 / 免疫システム / 赤痢菌 |
研究開始時の研究の概要 |
細菌が生体内に侵入すると、数時間から数日という早い段階で自分自身の細胞をも傷つけながら外敵の駆除を行う自然免疫が機能し、その後、数日から数週間で自分自身への傷害を最少に抑え、外敵だけを狙って除去する獲得免疫が機能する。感染症から効率よくかつできるだけ早く回復するためには、この自然免疫系から獲得免疫系への橋渡しを上手く行う必要がある。本申請研究によって、細菌感染時、新規細胞群である自然免疫細胞様CD8+ T細胞の生理的役割の重要性を示し、免疫システムの橋渡し役としての機能明らかにする。これにより、薬剤投与に頼らずに、様々な細菌感染症に打ち勝つ新たな治療アプローチにつながることが期待できる。
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研究成果の概要 |
感染症からできるだけ早くに回復するためには、非特異的に病原体を除去する自然免疫から特異的に除去する獲得免疫への橋渡しを効率的に行う必要がある。本申請研究において細菌感染マウスモデルを使い、新規自然免疫細胞様CD8+T細胞の同定に成功した。この細胞群の機能を実験的にブロックすることで、感染症の増悪化及び長期化することが明らかとなった。これらの結果より、この新規細胞群が宿主の免疫システムにおいて橋渡し役として重要な役割を果たし、細菌感染症からの早期回復を促すことを示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細菌感染症において、薬剤耐性菌に対する治療法の確立が急務である。しかし、細菌の感染機構は複雑であり、その治療法の確立は容易な問題ではない。本申請研究で発見した新規自然免疫細胞様CD8+T細胞は、ヒトに元々備わっている免疫システムの一部である。この細胞群を制御することにより、抗生物質に頼らず、細菌感染症からの早期回復させる可能性があることを示した。
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