研究課題/領域番号 |
19K16654
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49050:細菌学関連
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
細田 浩司 東京農業大学, 生命科学部, 准教授 (40408662)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | TREM-1 / Ligand / PGLYRP1 / 炎症性疾患 / ペプチドグリカン / シグナル伝達 |
研究開始時の研究の概要 |
TREM-1はマクロファージの膜受容体として、炎症性サイトカイン産生を増強し敗血症の病態を悪化させる。また、TREM-1は様々な非感染性の慢性炎症性疾患の増強因子として働くことも明らかにされている。近年、好中球顆粒成分のペプチドグリカン(PGN)認識タンパクPGLYRP1が菌体のPGNとともにTREM-1リガンドとして働くことが報告された。しかし、PGLYRP1/PGN複合体がリガンドとして機能する際に、どのような形態のPGNがTREM-1を介してどのような細胞内シグナルを活性化して炎症増強をもたらすのか不明である。本研究においてPGLYRP1/PGNによるTREM-1を介した炎症増強機構を明らかにし、細菌感染性敗血症や慢性炎症性疾患の病態をより正確に理解する。
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研究成果の概要 |
TREM-1はマクロファージの膜受容体として、炎症性サイトカイン産生を増強し敗血症の病態を悪化させ、また、様々な非感染性の慢性炎症性疾患の増強因子としても働く。ペプチドグリカン(PGN)認識タンパクPGLYRP1が菌体のPGNとTREM-1リガンドとして働くことが報告されたが、そのメカニズムは不明だった。TREM-1受容体シグナルのレポーター細胞を作成し、PGLYRP1/PGNをリガンドとするTREM-1シグナルの役割について解析した。市販のPGLYRP1やPGNによりTREM-1シグナルは活性化されたが、自作のPGNを用いた場合にはTREM-1シグナルへの影響を観察できなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
TREM-1の活性化により腫瘍の縮小が見られるなどTREM-1シグナリングと慢性炎症や腫瘍形成の関係に注目が集まっている。今回マウスマクロファージ系細胞株のJ774.1細胞をベースにTREM-1シグナル下流のNFATの活性化をモニターするLuciferaseレポーター細胞を作成し研究に用いた。PGLYRP1/PGNによるTREM-1の活性化について自作のPGNでは調査できなかったものの、細胞内Ca2+シグナルの惹起やTREM-1抗体により活性化されることが示されたことから、TREM-1シグナルのモニター、TREM-1シグナルを増強・減弱する分子のスクリーニングに利用できると考えられる。
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