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ナンセンスコドン介在的mRNA分解を介したHBV mRNAs分解機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 19K16668
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分49060:ウイルス学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

和田 真実  大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (00722654)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワードHBV / pgRNA / NMD / UPF1 / RNA decay / HBV RNA / RNA分解 / ウイルス学 / ナンセンスコドン / ウイルス
研究開始時の研究の概要

ヒトB型肝炎ウイルス(HBV)は、慢性感染により致死的な肝硬変及び肝がんを高率に発症する。HBVの治療法にペグ化インターフェロン療法や核酸アナログがあるが、効果は限定的であり、変異体を誘発することが知られる。よって、新たな治療標的となる分子機構の探索が必要である。HBVは、感染細胞内において主に4つのRNAを転写し、ウイルスタンパク質の産生やウイルスゲノムDNAの鋳型として重要な役割を果たしている。しかしながら、HBV RNA分解機構は明らかになっていない。
本研究では、宿主細胞のmRNA監視機構に着目し、HBV RNAがどのように標的及び分解され、また、HBVがどのように監視機構から免れ、効率的に増えているのかを詳細に明らかにする。

研究成果の概要

本研究では、B型肝炎ウイルス(HBV)の転写産物であるプレゲノムRNA及び2.4/2.1 kb RNAが宿主のmRNA品質監視機構NMD pathwayによって分解されていることを明らかにすることができた。そして、HBV複製はNMD pathwayによって負に制御されていることを見出した。このことからも肝細胞内で転写されたHBV転写産物の安定性は、細胞内在性機構NMD pathwayによって制御されていることが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、HBV転写産物が効率的なウイルス複製のために乗り越えなければいけない細胞内因性機構NMD pathwayを明らかにした。過去の報告においても他のウイルス複製においてNMD pathwayが制御していることから、NMD pathwayがHBVも含めたウイルス本体であるゲノムや転写産物核酸をターゲットとし、抗ウイルス機構として働いていることが示唆された。よって、広域スペクトラムな創薬ターゲットとしての可能性が考えられる。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 2021

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Cell-intrinsic UPF1- and Staufen1-mediated mRNA decay governs HBV replication2022

    • 著者名/発表者名
      Masami Wada, Eriko Ohsaki, Keiji Ueda
    • 学会等名
      第69回日本ウイルス学会学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] Regulation of HBV RNAs by non-sense mediated mRNA decay pathway controls viral replication2021

    • 著者名/発表者名
      Masami Wada, Eriko Ohsaki, Keiji Ueda
    • 学会等名
      第68回日本ウイルス学会学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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