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cccDNA複合体に含まれるncRNAを標的としたHBV病態制御法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K16676
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分49060:ウイルス学関連
研究機関一般財団法人グローバルヘルスケア財団(研究部)

研究代表者

薮田 末美  一般財団法人グローバルヘルスケア財団(研究部), 研究部, 研究員(研究員・ポストドクタークラス) (40826335)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワードHBV / ncRNA / cccDNA / 宿主因子
研究開始時の研究の概要

HBV由来cccDNA複合体に含まれるncRNAについて、pgRNA/PreS2 mRNAレベルが減少することを明らかにしており、より詳細な機能を明らかにするために以下の検討を行う。まず、pgRNA転写抑制機構に関して;(i) プロモーター活性、(ii) ChIP解析、(iii) 分解、(iv) ncRNAと相互作用するタンパクの網羅的解析を行う。さらに、エンベロープを形成しているHBsAgタンパクの減少も示されていることから、HBV感染能に関して;培養上清を用いて(v)分泌、(vi)感染効率を観察する。以上を明らかにすることで、従来の手法では得られなかった創薬シーズに結びつく可能性がある。

研究成果の概要

HBVの完全駆除を目指し、cccDNA複合体に含まれるncRNAを同定した。cccDNA複合体に親和性の高いncRNAを用い、cccDNAの転写物への影響を観察したところ、pgRNAおよびPreS2 mRNA転写レベルを抑制した。次に、これらncRNAの共通配列7塩基に変異を導入し、同様の実験を行ったところ、7塩基全てに変異を導入した場合でのみ、転写抑制を完全にrescueすることも明らかにした。また、転写レベルのみではなく、タンパクレベルでもHBsタンパクレベルを減少させることもわかっており、それに伴い放出されるウイルスDNAが減少することも明らかにしている。

研究成果の学術的意義や社会的意義

現在、C型肝炎ウイルスが新規抗ウイルス薬により、ほぼ駆除できるようになったが、B型肝炎ウイルス(Hepatitis B Virus : HBV)はいまだにウイルスの完全駆除には至っていない。この問題の要因として、HBVの再活性が挙げられ、そのリスクのもととなっているのは、HBV感染肝細胞の核内にわずかに残存する「cccDNA」である。cccDNAの全容解明はされておらず、制御が困難であったが、新しい方法を用いてcccDNA複合体に含まれるncRNAが同定され、転写やタンパクレベルに影響を及ぼすことが明らかとなったことから、HBV完全駆除に向け新しいアプローチとなった。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-01-27  

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