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新たなGPCRシグナル伝達制御因子の機能阻害剤の探索

研究課題

研究課題/領域番号 19K16690
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分49070:免疫学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

中井 晶子  大阪大学, 免疫学フロンティア研究センター, 助教 (80768862)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード免疫学 / GPCR / ケモカイン受容体 / 炎症性疾患 / 細胞遊走
研究開始時の研究の概要

GPCRは多様な生命現象に関与し、医薬品の最大の標的となっている分子群である。これまでに申請者は、ある二種類のタンパクから成る複合体がGPCRのシグナル伝達制御因子として機能し、Bリンパ球を介した免疫応答を促進することを見出した。このタンパク複合体の安定性は両タンパク間の会合に依存することから、その会合阻害剤はタンパク複合体の機能を喪失させ、過剰な免疫応答によって引き起こされる炎症性疾患の病態を抑制する可能性がある。そこで本研究では、申請者が同定したタンパク複合体の会合を阻害する化合物を探索し、この阻害剤が炎症性疾患の治療薬になり得るか検討する。

研究成果の概要

GPCRシグナル伝達の新規制御因子Xは、Bリンパ球のケモカイン受容体の反応性を高め、液性免疫応答を促進する。本研究において、申請者らは制御因子Xの機能を阻害する化合物Yを同定し、化合物Yを投与した野生型マウスでは液性免疫応答が抑制され、炎症性疾患の病態が改善することを明らかにした。また、制御因子X上に化合物Yと結合するアミノ酸を特定し、このアミノ酸残基を別のアミノ酸に置換した制御因子X変異体を発現するマウスでは化合物Yの効果が減弱することから、化合物Yが制御因子Xを標的にすることで免疫応答を抑制することが明らかになった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

化合物YはGPCRのシグナル伝達の新規制御因子Xの機能を阻害することで液性免疫応答を抑制し、炎症性疾患の病態を改善することが明らかになった。本研究によって、化合物Yの抗炎症作用の新たな作用機序と共に、制御因子Xが過剰な免疫応答によって引き起こされる炎症性疾患治療の新たな創薬のターゲットになり得ることが示された。

報告書

(1件)
  • 2021 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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