研究課題/領域番号 |
19K16698
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49070:免疫学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
田之上 大 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (60732972)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 腸内細菌 / 細胞障害性T細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、細胞障害性T細胞(Cytotoxic T cells: CTL)に及ぼす腸内常在菌の影響を、そのエフェクター酵素の一つであるGranzymeに着目し、その産生細胞数を解析することで検討する。具体的にはSPF(Specific Pathogen Free)マウスの常在菌叢の中からGranzyme産生CTLを強く誘導する腸内細菌種の同定を試みる。さらには、その感染症に対する防御機構増強効果を、マウスの感染モデルを用いて検討する。一連の解析を介して、細胞障害性機能への腸内常在菌の寄与を明らかにし、感染症の予防・治療への応用に発展する成果を目指す。
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研究成果の概要 |
近年、腸内常在菌による免疫修飾なかでもヘルパーT細胞の各サブセットを誘導する腸内細菌種の同定が進み、それぞれの誘導メカニズムが理解されるに至った。一方で、CD8陽性T細胞の細胞障害性機能に対する腸内常在菌の役割については理解が十分進んでいない。そこで本研究では、細胞障害性T細胞に及ぼす腸内常在菌の影響を、そのエフェクター酵素の一つであるGranzymeに着目することで検討した。具体的にはマウス腸管での局在を解析し、その誘導と腸内細菌の関係を無菌マウスやノトバイオートマウスを使用することで検討した結果、特定細菌が一部のGranzyme産生細胞を誘導する事が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で特定した細菌株の定着によりGranzyme産生誘導機能を活用して感染症やがん治療に応用出来る可能性が考えられた。また学術的には、これまでにGranzyme産生を誘導する腸内細菌を体系的に精査した報告は無く、本研究はそのさきがけに相当する研究であると考えられる。
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