研究課題/領域番号 |
19K16713
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
飯田 雄一 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (50734985)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | がん免疫療法 / 間葉系幹細胞 / ケモカインCCL19 / 免疫チェックポイント阻害療法 / CCL19 / 間葉系細胞 / 腫瘍微小環境 / ケモカイン |
研究開始時の研究の概要 |
がん細胞は、免疫監視機構をすり抜け増殖していく。腫瘍を取り巻く環境では、がん関連マクロファージによる免疫抑制、抗がんTリンパ球の疲弊、がん抗原提示能の低下をはじめとして多くの抗がん免疫応答の低下が報告されている。本研究は、樹状細胞の抗原取り込み/提示、Tリンパ球の腫瘍局所への浸潤促進を目的とし、腫瘍微小環境の改善をテーマに研究を行う。
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研究成果の概要 |
免疫チェックポイント阻害療法は、細胞傷害性T細胞のブレーキ機能を解除し、本来の機能を発揮させようとする画期的な治療法である一方で、高くても2~3割程度の患者さんでしか効果を示さないのが課題である。我々は本研究で、ケモカインCCL19を発現する間葉系細胞(MSC/CCL19)をマウスから作製し、腫瘍局所へ投与することで、免疫チェックポイント阻害療法の奏効率を改善することを示しました。MSC/CCL19の局所投与は、腫瘍内のCD45陽性F4/80陰性CCR7陽性CD11c陽性細胞を増加させ、さらに、活性化した細胞傷害性T細胞を増加させて抗腫瘍効果に働いていることが明らかになりました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で我々は、担がんマウスモデルを用いてMSC/CCL19局所投与の抗腫瘍効果を検討した。マウス大腸がん細胞CT26担がんマウスモデルにおいて、MSC/CCL19の局所投与は顕著な腫瘍退縮効果を認め、免疫チェックポイント阻害療法の奏効率を相乗的に改善することを示した。間葉系幹細胞は、ヒト臍帯血や骨髄、脂肪組織などからも容易に単離できることが報告されており、ヒトへの応用が期待される。また、腫瘍内におけるケモカインCCL19の持続的な産生は、抗腫瘍効果に重要であることも示された。このメカニズム解明は、予後予測をはじめ臨床研究へフィードバックできると考えられる。
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