研究課題/領域番号 |
19K16721
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
梅崎 直紀 熊本大学, 病院, 非常勤診療医師 (00836249)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | Lysyl oxidase / EMT / Hepatocellular carcinoma / Intrahepatic metastasis / Early recurrence / HIF-1 / 上皮間葉転換 / HIF-1α / Lysyl oxidase(リシルオキシダーゼ) / 肝細胞癌 / 早期再発 / 予後不良 |
研究開始時の研究の概要 |
肝細胞癌は根治的肝切除術後においても高頻度に再発を繰り返す予後不良な疾患である。 肝細胞癌の再発形式においては、①原発巣と異なる発生によるde novo発癌を来した多中心性発癌 ②原発巣が血行性に転移を来す肝内転移再発の2つが知られている。本研究では肝内転移再発の機序を解明し、効果的な予防/治療薬を創出する事を目的とした。マイクロアレイデータベースを用いた検討により、早期再発と有意に相関且つ、背景肝と比べて癌部で高発現の遺伝子を網羅的に検索し、LOX (Lysyl Oxidase)を治療標的として同定した。現在LOXの機能的役割及び薬物治療標的としての有用性を解析・検討中である。
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研究成果の概要 |
肝細胞癌の再発形式として①多中心性再発、②肝内転移再発の2つがあり、早期再発に関して主に寄与していると考えられる肝内転移再発の対策が急務である。我々は肝細胞癌の早期再発に寄与する遺伝子としてLysyl oxidase(LOX)という遺伝子に注目し、この遺伝子の肝内転移の機序を明らかにした。 今回の研究では網羅的な遺伝子発現のデータベースを用いた解析を中心に行い、LOX遺伝子がEMTを介して肝細胞癌の早期再発に関与していることが明らかとなり、今後の治療標的として期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究においてLOX遺伝子がEMTを介して肝細胞癌の早期再発に関連していることが明らかとなった。 これにより肝細胞癌で根治切除を施行した患者の中でも再発リスクの高い患者を同定することが可能であり、 LOX遺伝子が今後の治療標的の遺伝子の一つとして創薬やバイオマーカーなどの発展へ寄与することが期待できる。
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