研究課題/領域番号 |
19K16728
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 東京薬科大学 (2020) 国立研究開発法人理化学研究所 (2019) |
研究代表者 |
小林 大貴 東京薬科大学, 生命科学部, 助教 (30528683)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | がん代謝 / 解糖系 / 細胞遊走 / PFK1 |
研究開始時の研究の概要 |
がん細胞は正常細胞とは異なる特殊な代謝機構をもっており、その理解ががん治療法開発につながる。細胞内エネルギー産生に重要な解糖系律速酵素ホスホフルクトキナーゼの活性抑制による解糖系代謝フローの切替はペントースリン酸経路の亢進、それによる酸化ストレス耐性の向上によりがんの悪性化に寄与することが知られるが、申請者はその代謝切替が、がん転移に関与する細胞運動性をも亢進させることを見出した。そこで本研究では解糖系代謝フロー切替によるがん細胞の悪性形質獲得機序の解明を目的とし、「複雑・多様ながん代謝がどのようにがんの悪性化に寄与するか」「がんの弱点は何か」の理解を目指す。
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研究成果の概要 |
複雑ながん代謝を理解することは新たながん治療法開発につながる。我々は解糖系酵素ホスホフルクトキナーゼ(PFK1)の活性抑制によるがんのエネルギー代謝変化が、がん転移に関与する細胞運動性を亢進させることを独自に見出してきた。本研究はそのメカニズム解明を目的とした。代謝物解析、遺伝子発現解析、遺伝学・薬理学的手法を用いた解析の結果、エネルギー代謝変化により、がん細胞の運動性を亢進させる責任遺伝子の同定に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エネルギー代謝ががん細胞の悪性化にどのように関わるか、その一端を解明することができた。この成果はがんの治療戦略構築の一助となり、将来的に人類の健康に貢献しうる。
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