研究課題/領域番号 |
19K16729
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
|
研究機関 | 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛 |
研究代表者 |
宮居 弘輔 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 臨床検査医学, 助教 (30835616)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 精巣 / 胚細胞腫瘍 / 非セミノーマ / 遺伝子発現解析 / セミノーマ / 精巣胚細胞腫瘍 / FISH / マイクロアレイ法 / 網羅的遺伝子解析 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の最終的な目的は、セミノーマから非セミノーマへの進展の分子基盤をゲノム、エ ピゲノム、蛋白質レベルで解明することである。本申請研究では網羅的検索を含めた遺伝子 構造、発現解析により、その中でも特に早期 (GCNISないしセミノーマの段階) の分子異常を検出する。今後予定している分子機能解析を含めた体系的なデータは、胚細胞腫瘍の本態解明に役立つだけでなく、悪性度予測バイオマーカーの開発や新規治療標的分子の同定につながり得る点で、臨床的にも大きなインパクトがあると考える。
|
研究成果の概要 |
15-45歳の青年期に最も多い悪性固形腫瘍は精巣胚細胞腫瘍であり、この腫瘍にはセミノーマから非セミノーマに腫瘍が進展する多段階の腫瘍発生経路が提唱されている。本研究では、精巣胚細胞腫瘍が治療困難となる原因の一つである非セミノーマ成分への腫瘍進展に関わる早期分子異常を検討した。非セミノーマと合併する混合型セミノーマは、非セミノーマを伴わない単一型セミノーマに比して有意に染色体不安定性が高く、網羅的遺伝子解析によって後者に比して前者に有意に発現が高い遺伝子群として亜鉛代謝関連分子群が見出された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の将来的なゴールとしては、分子機能解析等による精巣胚細胞腫瘍の悪性度予測バイオマーカーの開発、同腫瘍に対する新規治療標的分子の同定を考えている。本申請研究では、当初目的としていた上記検討の候補分子の選び出しに関して、非セミノーマへの進展に早期に関わる可能性のある亜鉛代謝関連分子群を見出すことができた。本研究成果により、精巣胚細胞腫瘍の進展過程に関わる分子異常の一部が明らかとなり、同腫瘍の治療戦略の改善に向けた研究活動の端緒を開くことができたと考える。
|