研究課題/領域番号 |
19K16763
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
後藤 慎太郎 弘前大学, 医学研究科, 助教 (00826901)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 膵癌 / 癌微小環境 / 癌関連線維芽細胞 / 時計遺伝子 / 放射線画像診断 / 画像診断 / 造影CT |
研究開始時の研究の概要 |
膵癌は癌細胞周囲に高度な線維化を生じることを特徴とする癌である。このような癌細胞周囲の線維化には癌関連線維芽細胞が関与しており、膵癌の悪性度や予後に相関していると注目されている。 当研究室では、このような癌細胞周囲の微小な環境における時計遺伝子の役割について研究を行っており、本研究では膵癌の特徴である高度な線維化に対して時計遺伝子がどのように機能しているかを、実際の膵癌外科切除標本を用いた病理組織学的手法、および分子生物学的実験を用いて解析する。 さらに本研究では、こうして得られた解析結果を放射線画像診断へ応用することで、時計遺伝子に着目した膵癌の新たな評価法の確立を目指す。
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研究成果の概要 |
膵癌において,造影CTにおける腫瘍の造影効果の経時変化を表す時間濃度曲線は,癌細胞の密度や間質の線維化の程度を反映していることが本研究で明らかとなった。また,術前化学療法が施行された膵癌外科症例を検討したところ,術前化学療法により時間濃度曲線の形状が変化していることが明らかとなった。以上の結果から,術前化学療法前後の時間濃度曲線を用いることによって,化学療法により癌細胞がどれくらい減少しているかを,画像診断から導くことができる可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膵癌の術前化学療法の効果判定は病理学的に大きな課題となっており,画像診断と組み合わせることで,旧来の効果判定法にはない臨床所見に則した評価が可能となった。また,診療上,化学療法が腫瘍に確実に効果を与えているかを画像診断で適切に評価することが可能となり,適切な手術時期の決定に寄与すると考えられる。
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