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肺癌におけるEMTを起こした循環腫瘍細胞の臨床的意義と転移メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K16786
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関産業医科大学

研究代表者

名部 裕介  産業医科大学, 医学部, 非常勤医師 (10813264)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
キーワード循環腫瘍細胞 / 上皮間葉移行 / 肺癌 / cell surface vimentin / マイクロ流路デバイス / ポリマーマイクロ流路デバイス / EMT
研究開始時の研究の概要

循環腫瘍細胞(CTC)の検出システムとして米国FDAで唯一承認されている"CellSearch System”は上皮間葉移行(EMT)を起こしたCTCの捕捉ができない欠点があるため、捕捉用の抗体を自由に選択することのできる流路チップを用いた検出システム"CTC-Chip”を用いて、間葉系マーカー(抗Cell-Surface Vimentin抗体など)を捕捉抗体とし、EMTを起こしたCTCの検出システムを確立する。その上で、実臨床に応用し、EMTを起こしたCTCの数の推移と臨床経過との比較による臨床的意義の解明や捕捉したCTCと原発巣の遺伝子を比較することにより転移メカニズムの解明に繋げていく。

研究成果の概要

上皮間葉移行(EMT)起こした腫瘍細胞に特異的に発現するCell Surface Vimentin (CSV)を結合したマイクロ流体チップ“CTC-chip”(CSV-chip)は間葉系性質の強い腫瘍細胞での捕捉効率が良好であり、EMT-CTCの捕捉が可能なシステムであると考えられた。手術症例での検討では、再発した3症例で術前に従来のEpCAM-chipおよびCSV-chipによりCTCが捕捉され、また、その内2症例については、再発直前のCTC検査ではCSV- chipのみでCTCが捕捉される結果であり、CSV-chipにより転移能の高いCTCの採取が可能であることが期待された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

原発巣から放出された腫瘍細胞が血流に乗って他臓器へ到達することにより転移が生じると考えられている。その血液中の腫瘍細胞のことを循環腫瘍細胞(CTC)といい、CTCが存在する症例では今後転移を生じる危険性が高いと考えられる。従来までCTCを検出するターゲットとして、上皮細胞接着分子(EpCAM)が用いられてきたが、血液中にがんが入るためには上皮間葉移行(EMT)を生じ、上皮系性質のEpCAMの発現が下がり、間葉系性質のマーカーの発現が増加すると考えられている。本研究では転移形成に重要な役割を担うEMTを生じたCTCを高感度に捕捉するシステムの構築を図り、その有用性を示唆することができた。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] "Universal CTC-chip"によるEMTを起こした循環腫瘍細胞の捕捉システム確立に向けた検討2020

    • 著者名/発表者名
      金山雅俊、森將鷹、桒田泰治、米田和恵、大永崇、田中文啓
    • 学会等名
      第4回Liquid Biopsy研究会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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