• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

がん細胞から分泌されるT細胞の機能抑制因子の同定

研究課題

研究課題/領域番号 19K16799
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

長谷川 加奈  大阪大学, 医学系研究科, 特任助教(常勤) (20777370)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワードCAR-T細胞 / CAR T細胞 / 多発性骨髄腫 / 腫瘍免疫 / T細胞
研究開始時の研究の概要

本研究では、がん局所においてがん細胞から分泌され、T細胞の機能を抑制する分子を、T細胞におけるXBP1sの発現をマーカーに用いて、同定することを目的とする。そのために、1)マウスのがん細胞株を用いて、がん細胞から分泌され、T細胞にXBP1sを発現させるように働く分子の同定を目指す。さらに、2)同定した因子が実際にマウスのT細胞の機能を抑制するかを明らかにする。最後に、3)同定した因子に対する抗ヒト抗体を作製し、抗体添加によりT細胞のXBP1sの発現上昇が抑制されるかを検討する。

研究成果の概要

がんの免疫療法の一つであるキメラ抗原受容体-T細胞療法(CAR-T細胞療法)が、その有効性を示しているのは今のところ血液がんに対してのみで、固形がんに対して有効なCAR-T細胞は存在していない。固形がんに対するCAR-T細胞の開発が進まない最大の原因は、がんに特異性の高い細胞表面抗原の欠如にある。我々は、以前に単離した骨髄腫特異的抗体R8H283が、1)肺がんなど、他のがん種にも結合すること、2)さらに、抗原タンパクを発現している皮膚や大腸などの正常組織には結合しないことを見出した。そこで、R8H283からCARの構築を作製し、R8H283 CAR-T細胞の開発を行った。

研究成果の学術的意義や社会的意義

キメラ抗原受容体-T細胞療法(CAR-T細胞療法)は、血液がんに対して効果を発揮しているが、一方で固形がんに対しては有効なCAR-T細胞療法は未だ存在していない。固形がんに対するCAR-T細胞の開発が進まない最大の原因は、がんに特異性の高い細胞表面抗原の欠如にある。我々は、以前に単離した骨髄腫特異的抗体R8H283が、1)肺がんなどの他のがん種にも結合すること、2)さらには、抗原タンパクを発現している皮膚や大腸などの正常の組織には結合しないことを見出した。これらの結果は、R8H283が固形がんに対するCAR-T細胞研究に役立つ可能性を示唆している。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi