研究課題/領域番号 |
19K16807
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
高松 公晴 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 共同研究員 (00649874)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 腎細胞癌 / 腫瘍免疫微小環境 / LAG-3 / TIM-3 / TIGIT / 免疫チェックポイント阻害剤 / 免疫チェックポイント分子 / 薬物療法 / 透析腎癌 / 腫瘍微小環境 |
研究開始時の研究の概要 |
進行透析腎癌は現在、確立された薬物療法がない。本研究では、透析腎癌における免疫チェックポイント分子PD-L3阻害薬とmTOR阻害薬の併用による新基地利用戦略の確立を目的とする。本研究では透析腎癌検体における、PD-L3、mTORの発現と臨床経過の関連の評価。両薬剤併用による殺細胞効果の評価。両薬剤の併用が、透析腎癌細胞株に及ぼす変化の遺伝子発現レベルでの検討を計画している。
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研究成果の概要 |
透析腎癌における免疫微小環境を評価した結果、透析腎癌では通常型淡明細胞型腎癌と比較してPDL1発現が高いことを見出し、小児泌尿器科学会で報告した。 さらに、腫瘍免疫微小環境の解析を進める過程で、PD-1/PD-L1阻害剤抵抗例が臨床的に問題となった。そこで、次世代チェックポイント分子であるLAG-3, TIM-3, TIGTの発現状況に着目すると、腎癌において3分子が相互排他的に発現することを見出し、その背景はp53遺伝子変異があることを見出した。この新規3分子を用いた新たな腎細胞癌の分類を構築し、報告した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で明らかになった透析腎癌の免疫環境の特徴は透析腎癌において免疫チェックポイント阻害剤の効果が高いことを示唆するものであり、臨床上有意義である。 また、次世代チェックポイント分子が腎細胞癌で相互排他性を示すことは、現在開発中の次世代免疫チェックポイント阻害剤の治療薬選択につながる可能性があり、テイラーメイド医療による薬剤の有効性の最大化につながる。さらに、高額な新規薬剤の有効利用の点から医療経済への寄与が期待される。
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