研究課題/領域番号 |
19K16813
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
藤野 智大 近畿大学, 医学部, 助教 (90813981)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 非小細胞肺癌 / 分子標的治療 / MET遺伝子変異 / 獲得耐性変異 / MET exon14 skipping変異 / MET-TKI / 耐性二次変異 / 初期耐性 / 獲得耐性 / 二次変異 / MET exon 14遺伝子変異 / チロシンキナーゼ阻害剤 / 耐性機序 |
研究開始時の研究の概要 |
MET exon14遺伝子変異は、非小細胞肺癌の3-4%程度に認められるドライバー遺伝子変異であり、EGFR遺伝子変異やALK、ROS1融合遺伝子に続く新規治療ターゲットとして注目されている。METチロシンキナーゼ阻害剤を用いた複数の臨床試験が進行中であるが、すでにこれら薬剤に対する耐性変異の出現が報告されており、他のチロシンキナーゼ阻害剤治療と同様に耐性機序の同定・克服が今後の課題になると予測される。 本研究では、MET exon14遺伝変異を有する人工腫瘍細胞モデルを用いてMETチロシンキナーゼ阻害剤の耐性機序の網羅的な解析とその克服方法を明らかにすることでMET exon14遺伝変異陽性肺癌の治療戦略を確立することを目的とする。
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研究成果の概要 |
MET exon14 skipping mutationを有する非小細胞肺癌患者に対して2020年に2種類のMET-TKI(capatinibとtepotinib)の使用が保険承認された。しかし、一部の患者は、これら薬剤に対して初期耐性を示したり、奏効した患者においてもいずれ必ず耐性を獲得することが問題である。 我々は、capatinibとtepotinibに対する耐性二次変異を克服しうる薬剤として、foretinibが有用である可能性を明らかとした。また、MET遺伝子以外の癌関連遺伝子のheterogeneityがMET-TKIの効果に影響を及ぼす可能性を明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた知見により、MET exon14 skipping変異を伴う肺癌患者において、初回に投与されたMET阻害剤に耐性を来した場合でも、再び有効な治療を受ける機会が提供できる可能性がある。
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