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免疫抑制能を規定する遺伝子発現制御機構の解明とがん免疫療法への応用

研究課題

研究課題/領域番号 19K16818
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

平松 寛明  名古屋大学, 医学系研究科, 研究員 (70827253)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード部位特異的ChIP法 / dCas9 / 共免疫沈降法 / 転写因子複合体 / sgRNA / プロモーター / エンハンサー / クロマチン免疫沈降法 / タンパク質間相互作用 / 腫瘍免疫
研究開始時の研究の概要

免疫チェックポイント阻害剤は単剤で奏功の得られる患者は約20%、併用でも約50%程度と限定的である。その原因として、腫瘍内に浸潤した腫瘍関連マクロファージ (TAM)の関与が挙げられる。TAMは腫瘍局所で抗炎症性サイトカインを分泌して抗腫瘍免疫応答を抑制し、腫瘍増殖に適した微小環境の構築に寄与する。
本研究では、抗炎症性サイトカイン遺伝子の発現制御に関わる転写因子複合体を同定することを目的とする。複合体の構成タンパク質のうち、抗炎症性サイトカイン分泌を特異的に抑制するための標的タンパク質を明らかにする。免疫チェックポイント阻害剤との併用効果についても検証を行う。

研究成果の概要

転写因子はゲノムDNAに結合し、遺伝子発現制御に寄与している。転写因子の解析手法であるクロマチン免疫沈降法は、特定の転写因子の解析に有用であるが、特定のゲノム領域を調べることはできない。本研究では、dcas9を用いて部位特異的なゲノム領域を単離する方法を評価した。ウイルスベクター、あるいはリコンビナントdCas9を用いた方法を開発し、転写因子複合体の免疫沈降を試みた。結果として、ゲノムDNAは免疫沈降できたが、タンパク質は質量分析に使用できるほどの量を得ることができなかった。しかし、この目的を達成のためには、架橋剤の選択、架橋の条件設定、試料の破壊手順などの最適化が重要であることが分かった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

dCas9を用いた部位特異的ChIP法では、sgRNAを変更するだけで、動物種や既存の抗体の質に縛られず、あらゆる遺伝子の、特異的なゲノム領域の解析に有効である。リコンビナントdCas9を用いた方法では、遺伝子導入の難しい細胞種や初代細胞を用いた解析への応用が期待できる。DNAを用いた解析では、極少量のDNAであっても配列を同定することが可能であるが、質量分析によるタンパク質の同定には、fmol~amolの量が必要であるため、効率の良いタンパク質回収法の確立は挑戦的であるが 意義深いものである。

報告書

(3件)
  • 2021 研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-12-25  

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