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TRPV1シグナル活性化による新規がん免疫応答メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K16830
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

杉山 大介  名古屋大学, 医学系研究科, 助教 (90759375)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード腫瘍免疫 / CD8陽性T細胞 / TRPV1シグナル / TRPV1 / 樹状細胞 / ヒト免疫
研究開始時の研究の概要

近年がんに対する免疫療法が注目を浴びており、とりわけ免疫チェックポイント阻害剤は目覚ましい治療効果を示している。一方で、免疫療法の恩恵を受けない患者も多く、免疫療法のさらなる改良が切望されている。本研究課題では、生体の感覚を伝達する受容体であるTRPV1に着目し、TRPV1シグナルの活性化によるがん免疫応答増強メカニズムの解明を試みる。TRPV1シグナルは免疫細胞活性化に加え、がん細胞への直接的殺傷効果も期待できる。本研究成果より、がん免疫応答の新たな分子メカニズムが解明されることで、がん免疫療法の効果を向上させる新規治療法の開発につながると考えられる。

研究成果の概要

我々が温度を感じるためには特別な受容体を必要とする。本研究ではその受容体の中で免疫応答を向上することが知られているTRPV1受容体に着目し、TRPV1シグナルが亢進することでがん免疫治療効果が増強されるか否かを検証した。その結果、TRPV1のリガンドであるカプサイシンを腫瘍生着マウスへ投与することで、抗PD-1抗体免疫療法の治療効果が向上し、この要因としてTRPV1シグナルの亢進によるCD8陽性T細胞および抗原提示細胞の活性化が示唆された。本研究成果により、免疫療法の治療効果が得られない患者に対する新たな治療法として、TRPV1シグナル亢進機構を応答できる可能性を見出した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまでのがん免疫研究の多くは、がん細胞および免疫細胞の性質に着目したものであったが、本研究ではTRPV1という神経系に関与する因子に着目した研究である。本研究成果より、TRPV1シグナルの亢進により抗腫瘍免疫応答が増強したことから、神経系に着目したがん免疫応答研究の発展につながると考えられる。現在では、抗癌剤や分子標的薬を併用した免疫療法が主流になっており、今後神経系に着目したがん免疫メカニズムが解明されることで、新規併用薬剤の開発につながると考えられる。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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