研究課題/領域番号 |
19K16838
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
泉 大輔 熊本大学, 病院, 非常勤診療医師 (60594877)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 胃癌 / ジーンシグニチャー / リンパ節転移 / 予測 / 早期癌 / リンパ節転移診断 / 組織 / mRNA / gene signature |
研究開始時の研究の概要 |
リンパ節転移は胃癌患者の予後に関わる最も影響の大きい因子の一つである。それゆえに、胃癌において適切な治療選択のための正確なリンパ節転移存在診断は、予後改善につながる重要な戦略として広く認識されているが、現状ではリンパ節転移を十分に診断できるバイオマーカーは確立されていない。複数のパブリックデータベースおよび保有する臨床検体を用い胃癌組織の網羅的解析データを用いて、バイオインフォマティクスにてリンパ節転移陽性胃癌特異的に発現しているmRNAを同定する。凍結組織由来のmRNAにて再度検証し候補となる mRNAを絞り込み、gene signatureを樹立する。さらに国際共同研究にて収集した独立したコホートで検証する。
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研究成果の概要 |
オンラインに公開されている胃癌の分子解析データを用いて生物統計学的解析を行いリンパ節転移陽性胃癌で特に発現しているメッセンジャーRNAの組み合わせ(シグニチャー)を同定した。これを2カ所の施設から収集した胃癌組織から抽出したメッセンジャーRNAを用いて検証し、リンパ節転移を既存の腫瘍マーカーやCT検査より検出できる可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在の腫瘍マーカーはリンパ節転移を診断するには感度が低すぎ、CT検査もコストや読影技術に左右されることなどから診断方法として改善の余地がある。今回のシグニチャーによってリンパ節転移診断の一つの新たな方法が示唆され、既存のマーカーなどと合わせてより簡便で正確に診断できる可能性がある。
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