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記憶の記銘と想起を司るラット海馬の神経メカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 19K16884
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分51010:基盤脳科学関連
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

中園 智晶  福島県立医科大学, 医学部, 助教 (10835490)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード海馬 / 記憶 / 光遺伝学 / オシレーション / 前頭前野
研究開始時の研究の概要

海馬は脳における記憶の中枢とされているが、記憶を作り(記銘)、そして思い出す(想起)という情報処理において海馬がどのように振る舞いを変化させるのかはよくわかっていない。本研究は、記憶の記銘と想起を必要とする行動課題を実行中のラット海馬から、神経細胞集団の活動と局所脳波を同時記録し、認知との対応を調べる。さらに光遺伝学的操作によって海馬の活動を操作し、認知機能が変化するかどうか検討する。さらにそのような記憶のモードはどのように切り替わるのか、そのメカニズムを明らかにする。

研究成果の概要

記憶には記銘・保持・想起のステップが存在し、それぞれ関与する神経ネットワークが変化していると考えられる。本研究では、光遺伝学の技術と電気生理学的記録を使用することによって、この記憶の個々のステップに関与する神経ネットワークとその振る舞いを明らかにすることを目指した。光遺伝学を用いた抑制実験においては顕著な行動の変化を見出すことはできなかった。記憶課題遂行中の海馬神経細胞の活動を記録し解析する実験においては記銘と想起を切り分ける新規な行動課題を考案しラット3頭に訓練し、電気生理記録を行った。

研究成果の学術的意義や社会的意義

記憶、中でも我々の日々の記憶であるエピソード記憶の神経機構の解明はわれわれの「こころ」の物的基盤解明のための大きな手がかりであり、アルツハイマー病などの認知症治療の根幹となる。今回新たに考案した遅延見本合わせ課題は記銘のプロセスと想起のプロセスを厳密に切り分けることが可能な課題であり、電気生理記録だけでなく様々な研究手法と組み合わせることで記憶の神経機構を明らかにする手段となりうる。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Enhanced Theta and High-Gamma Coupling during Late Stage of Rule Switching Task in Rat Hippocampus2019

    • 著者名/発表者名
      Nakazono Tomoaki、Takahashi Susumu、Sakurai Yoshio
    • 雑誌名

      Neuroscience

      巻: 412 ページ: 216-232

    • DOI

      10.1016/j.neuroscience.2019.05.053

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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