研究課題
若手研究
遺伝性痙性対麻痺(以下HSP)は厚生労働省の特定疾病に指定されており、現在治療法のない難病の一つである。HSPの治療法の開発には病態解明が不可欠であり、その基礎にある原因遺伝子を同定し、病態機序を解明することが重要である。本研究では細胞内動態のキーとなる膜の動態に関与する遺伝子群に注目し、機能障害による運動神経への影響から新規の治療ターゲットとなる遺伝子変異を抽出する。
本研究ではHSP病態機序解明のために疾患の原因遺伝子の探索を進めた。ESCRT関連遺伝子がHSPにどのように関与するかに注目し研究を進めたものの、これまでの解析症例においてはESCRT関連遺伝子による新規の変異の同定には至らなかった。一方で他の遺伝性疾患の原因遺伝子による2家系を認めた。1家系目はLYST遺伝子変異によるHSP家系である。我々は4家系を見出し、これらの家系について家系調査、病態機序の検討、文献的考察を行い、報告を行った。海外から報告のあったものについては3家系含まれていることを確認している。またGRID2遺伝子変異による家系を同定し報告した。
遺伝性痙性対麻痺(HSP)は下肢のつっぱりや筋力低下が主体の遺伝子異常による疾患の総称である。HSPはこれまでに多くの原因遺伝子が同定されており、各遺伝子の機能を解明していくことで神経や筋の働きの解明や治療法の開発につながる。我々はHSP患者の多数の症例からHSPの病態に迫るべく研究を行った。本研究ではLYST遺伝子、GRID2遺伝子の家系を調査しHSPの病態の広がりについて検討した。
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すべて 雑誌論文 (18件) (うち国際共著 1件、 査読あり 18件、 オープンアクセス 9件) 学会発表 (6件) 図書 (2件)
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