研究課題/領域番号 |
19K16919
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
井上 泰輝 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 特任助教 (00806408)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | アミロイドβ / 脳出血 / 認知症 / アルツハイマー病 / 脳アミロイド血管症 / アミロイドーシス / Aβ / アミロイド / 脳アミロイドアンギオパチー |
研究開始時の研究の概要 |
申請者が見出したα-エノラーゼのAβ線維形成抑制作用、Aβ線維分解作用、Aβの細胞毒性抑制作用は、脳アミロイドアンギオパチーの治療ターゲットとなる可能性がある。本研究ではこれらの成果を発展させるため「動物モデル」「培養細胞」「血清、髄液」を駆使し、α-エノラーゼのCAA病態制御に果たす役割、α-エノラーゼを用いた新しいCAAの治療法開発、など臨床応用へ将来的に発展させるための基盤となる研究を行う。
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研究成果の概要 |
α-エノラーゼのセリンプロテアーゼ活性を介したAβタンパクの断片化作用によって、Aβ線維形成能が顕減弱し、Aβ線維が減少する可能性を示した。Aβは、はじめ単量体として存在し、凝集する過程で形成されるAβ線維が強力な細胞毒性を示す。申請者の検討によりα-エノラーゼがAβ線維形成を抑制し、Aβの細胞毒性を軽減させるメカニズムの一旦を解明した。AD患者のα-エノラーゼ活性は健常人と比較して減少していることが既に示されているがその意義は不明であった。α-エノラーゼの酵素活性がADやCAAの病態進行に関与する可能性を示した(論文投稿中)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
α-エノラーゼを治療ターゲットとした核酸医薬を開発することで、Aβタンパク質の蓄積の制御につながる治療法を創出できる可能性がある。その他、早期診断のためのバイオマーカーなど新たな医療シーズへの発展・展開が見込まれる意義ある研究成果と考える。
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