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ヒトプリオン病に対する構造ベースに基づくコンビネーションセラピーの確立

研究課題

研究課題/領域番号 19K16920
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分51030:病態神経科学関連
研究機関宮崎大学

研究代表者

高月 英恵  宮崎大学, 医学部, 助教 (80773978)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワードプリオン病 / 試験管内プリオン増幅法 / 試験管内増幅法 / コンビネーションセラピー
研究開始時の研究の概要

プリオン病は発症すると確実に死に至る感染性の神経変性疾患です。現在、治療薬および治療法はありません。これまでに開発された治療薬は臨床試験まで進んだものの治療効果が十分得られず、副作用が問題となりました。本研究の目的は多剤併用により相乗効果をねらい、投与量を抑えた副作用の少ないコンビネーションセラピーの確立です。これまでの一次スクリーニングにおいて見逃されていたプロテアーゼ感受性感染性オリゴマーを高感度検出法であるRT-QUIC法を応用することにより検出を行うことで、真に有効な治療方法を開発します。

研究成果の概要

プリオン病は異常型プリオンタンパク質が中枢神経系に蓄積することで発症する神経変性疾患である。本研究では、試験管内プリオン増幅法(PMCA法)を用いて薬剤の異常プリオン増幅抑制効果を検証した。
58種類の化合物を治療薬候補化合物としてPMCA反応に添加し、抑制効果を検証したところ、遺伝性ヒトプリオン病馴化株であるFukuoka-1株の増幅を抑える3つの化合物を見出した。そして、スクレイピー馴化株である22L株も同様に実験したところ、興味深いことに10種類の化合物はFukuoka-1株と異なる結果を示し、プリオン株によって薬剤の抗プリオン効果に違いがあることが明らかとなった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

プリオン病は異常型プリオンタンパク質が中枢神経系に蓄積することで発症する神経変性疾患である。本研究の成果は2つあり、1つはプリオン株ごとに阻害剤の抑制効果が異なることを明確に示したこと。もう一つはプリオン潜伏感染という現象を初めて発見したことである。今後このメカニズムを解明することで、予防薬の開発のための知見が得られるだけでなく、発症要因が不明であった孤発性クロイツフェルト・ヤコブ病の発症機構の解明につながる可能性が期待される。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Pentosan polysulfate induces latent prion infection in Fukuoka-1 strain-infected cells2019

    • 著者名/発表者名
      Hanae Takatsuki, Tsuyoshi Mori, Morikazu Imamura and Ryuichiro Atarashi
    • 学会等名
      Asian Pacific Prion Symposium 2019
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 国際学会

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-01-27  

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