研究課題/領域番号 |
19K16929
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
緒方 洵 順天堂大学, 医学部, 特任助教 (20825179)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | VPS13C / パーキンソン病 / PLA2G6 / 脂質 / Parkinson's disease / オルガネラ接点 / 神経変性 / 脂肪滴 / オルガネラ |
研究開始時の研究の概要 |
パーキンソン病(PD)原因遺伝子であるVPS13Cは、ミトコンドリアや小胞体などの細胞小器官(オルガネラ)同士のコミュニケーションを制御する遺伝子であることが予想される。そこで本研究では、哺乳類細胞を用いた結合分子の同定と、PDモデルショウジョウバエを用いた解析により、オルガネラ間におけるVPS13Cの役割を明らかにする。この解析により、『オルガネラ間の接触は神経の機能・生存性にどのような役割を果たすのか?』という学術的問いに取り組む。
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研究成果の概要 |
パーキンソン病(PD)の原因遺伝子VPS13Cの機能を解析するため、VPS13-EGFPノックインショウジョウバエを作製し、細胞内局在を調べたところ、脂肪滴、リソソームへの蓄積が観察された。同様にPD原因遺伝子PLA2G6はリン脂質リパーゼA2をコードする。したがって脂質恒常性の破綻がPDを引き起こす原因の一つではないかと考えた。網羅的な脂質解析とRNAseqによる複合的なオミクス解析よって、幾つかの脂質分子種及び脂質関連遺伝子の変動を検出し、表現型との相関が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PDの原因としてマイトファジー制御や小胞輸送制御の異常が考えられる。これらの現象を引き起こす原因として脂質分子、脂質関連遺伝子にフォーカスし、いくつかの候補をリストアップできた。リスク脂質分子種と責任脂質酵素の同定は、食事指導によるPDリスク予防、脂質酵素に対するPDの分子標的薬の探索に繋がると期待される。
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