研究課題/領域番号 |
19K16934
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
土居 亜紀子 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (70793321)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 脳梗塞 / 脳傷害誘導性神経幹細胞 / 傷害誘導性神経幹細胞 / ペリサイト / 神経再生 |
研究開始時の研究の概要 |
我々は脳梗塞病態時に特異的に誘導され、神経再生機構の鍵を握る新規幹細胞(脳傷害誘導性神経幹細胞:injury induced-Neural Stem/Progenitor Cells, iNSPCs)を発見し、これまでにiNSPCsがin vitroにおいては活動電位を有する機能的な神経に分化することを報告してきた。本研究ではiNSPCs及びその起源と考えられるペリサイトに発現する遺伝子のプロモーター調節下にCreリコンビナーゼを発現する遺伝子改変マウスを用い、脳梗塞病態下のiNSPCs/ペリサイトの生体内動態とその神経への分化能を検討し、iNSPCsを中心とした神経再生機構の解明を目指す。
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研究成果の概要 |
脳梗塞病態時に特異的に誘導され、神経再生機構の鍵を握る新規幹細胞(脳傷害誘導性神経幹細胞:injury induced-NeuralStem/Progenitor Cells, iNSPCs)を発見しin vitro においては活動電位を有する機能的な神経に分化することを報告してきた。この細胞の動態を解明するために、神経幹細胞マーカーであるnestinをGFPで標識した遺伝子改変マウス(Nestin-GFPマウスCB-17 系統)を作製した。免疫組織化学的解析により脳梗塞病態時においては梗塞領域及びSVZ に神経分化能を有する幹細胞が誘導されたが、両者の細胞特性や起源は異なることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究においては脳梗塞巣内に生じるiNSPCsは成体脳にもともと存在するSVZ由来神経幹細胞と異なる起源や特性を持つことが示唆された。iNSPCs元来壊死巣と呼ばれていた組織由来であり、そこから発生する細胞のトレースに成功した。また、本研究により樹立したNestin-GFP組換えマウス(CB-17 系統)は、再現性や生存率が高いことから、脳梗塞病態時において、神経幹細胞を起点とした組織修復及び神経再生機構の解明や評価に極めて有用なツールとなり得ると考えられる。
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