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ADLと唾液中CRPによる高齢者肺炎発症・予後の前向き検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K16946
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52010:内科学一般関連
研究機関新潟大学

研究代表者

小泉 健  新潟大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (10793888)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード医療介護関連肺炎 / 肺炎初回死亡率 / PT / OT / 市中肺炎 / ADL / 誤嚥性肺炎 / 高齢者肺炎 / 唾液中CRP / 専門的口腔ケア / 高齢者 / 誤嚥
研究開始時の研究の概要

人間が生活するにあたり、基本となる動作をADLといいます。このADLが低下の状況により、肺炎の死亡率が変化するのかを調べます。また、ADLが低下すると誤嚥(飲み込み違い)することが増えます。口腔内の炎症の反応(唾液中CRP値)を測定することで、誤嚥の起こしやすさを調べられるかどうか、検討します。これによって、肺炎の死亡率と口腔内の炎症の関係が明らかになると、歯科医や歯科衛生士による専門的な口腔ケアを必要とする人が効率よく見つけられるようになります。

研究成果の概要

NHCAP症例は836例(肺炎入院患者の65.8%)で、年齢85.2±8.7歳であった。初回肺炎死亡率は17.5%で、入院前ADLが低い程、30日死亡率は高かった。(室内歩行 11.0%vs車いす18.7% vs寝たきり22.8%)(Cochran-Armitage傾向検定p<0.01)
また、理学療法(PT)・作業療法(OT)の介入の有無で、初回肺炎死亡率は有意に異なった。年齢・性別・入院前ADL・併存症・重症度分類による傾向スコアマッチング後のPT/OT介入群・非介入群で比較では、初回肺炎死亡率は介入群で1.6%、非介入群で18.4%であった(p<0.01、N=185例ずつ)。

研究成果の学術的意義や社会的意義

今回の研究では、新型コロナウイルス感染症の流行防止の観点から唾液の評価が困難となり、肺炎入院症例の解析のみを実施した。
高齢化率が上昇している本邦において、医療介護関連肺炎の治療戦略を確立することは非常に重要である。抗菌薬選択による予後の差はなく、リハビリの介入により、予後改善が得られるという結果は、今後の高齢者肺炎治療に関しての有効な治療の確立に大きな意義があったと考える。抗菌薬治療ではなく、リハビリ介入が予後に直接影響したことをデータとして示した点は、これまでの報告も多くなく、非常に貴重なデータといえる。

報告書

(6件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2025-01-30  

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