研究課題/領域番号 |
19K16950
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
|
研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
木島 庸貴 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 講師 (10727233)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 身体活動 / 高齢者 / 施設 / 在宅診療 / 体位 / 急性期疾患 / 活動量 / 在宅高齢者 / 急性疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
自宅もしくは施設で生活する高齢者の活動量についての実態調査を行う。高齢者の1週間の活動量と背景因子(基礎疾患・薬・介護サービスなど)との関連を明らかにする。また、その後の観察により、活動量が発熱、入院、急性期疾患発症との関連を探る。さらに、基礎的な活動量を10-20%程度増やすことを試みて、活動量増加介入とアウトカムの関係を調査する。
|
研究成果の概要 |
本研究では、施設に住む高齢者の体位・活動量と在宅生活維持との関連を調べた。体位・活動量は、ActivPALにて測定した。35名が4日間のActivePALを装着し、平均年齢は89.1歳、男性15名、要介護者が28名、ADL(Barthel index)平均は79.7であった。1日の平均値として歩数は1599歩、立位時間(直立時間+歩行時間)は175分、座位時間は551分であった。ADLの低下と共に歩数、起立時間は優位に低下し、座位時間も低下する傾向が見られ、座位時間は活動的な時間である可能性が示唆された。2-2.5年の前向き観察にて立位時間は在宅継続時間と関連していた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
身体活動は全年齢の住民の健康にとって非常に重要な要素であるが、90歳以上、施設入所者といった高齢者にとっての意義は不明な点が多い。本研究では90歳以上を含む施設高齢者の身体活動を詳細に測定し、また24時間という1日の時間の中でのパターンについて考察した。また、低下したADLにおいても、在宅継続期間(入院や死亡などのイベントなく過ごす)ことにつながるものとしては、立位時間が重要であることが示された。今後の介護保険や高齢者の施設での取り組みとして、入院などのイベントが減る取り組みとして規則正しい生活の維持や立つ時間の確保を重視してケアを提供する利点が示唆された。
|