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PDCD4のdouble-faceな役割解明とmicroRNAバイオマーカー確立

研究課題

研究課題/領域番号 19K16951
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52010:内科学一般関連
研究機関徳島大学

研究代表者

柴田 恵理子  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (40831516)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードPDCD4 / 慢性腎炎 / PDC4 / 慢性腎臓病 / 腎臓 / バイオマーカー / Programmed Cell Death 4 / microRNA
研究開始時の研究の概要

慢性腎臓病(CKD)の治療法は確立されておらず、その対策は重要課題である。また、診断は侵襲的な腎生検に頼り、非侵襲的に診断できるバイオマーカーに乏しい。本研究では、腎疾患の増悪過程に関わる代表的なサイトカイン、TGF-β1の発現調整をうけるPDCD4とその発現調節に直接関わるmicroRNAの部位特異的な役割の解析を行う。動物実験腎炎、糖尿病性腎症モデルを使用し、腎臓の部位特異的にin vivo, in vitro共に役割を把握、腎疾患を統合的に理解し、CKDのの新規治療戦略を提唱する。またPDCD4をターゲットとするmicroRNAの発現や排泄を測定し、病態毎のバイオマーカーの確立を目指す。

研究成果の概要

細胞周期制御蛋白質PDCD4(Programmed Cell Death 4)の慢性腎炎における役割に着目した。細胞増殖が促進される状況にてrpS6 (ribosomal protein S6)リン酸化は増加し,PDCD4発現量は減少した。ヒトIgA腎症の腎組織において,PDCD4とリン酸化rpS6はメサンギウム細胞を中心に染色された。ラットThy1腎炎モデルでは,リン酸化rpS6の発現はThy1投与後7日目に強いが,PDCD4の発現は3日目がピークであり, 7日目には減弱した。Thy1投与時からステロイド療法を施行するとPDCD4発現が7日目においても保たれ,rpS6発現は減少した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

慢性腎臓病は日本人の1330万人程度と考えられている。慢性腎炎はわが国における新規透析導入原因疾患の第3位であり,その割合は次第に減少しているが根絶できておらず,残余リスクに対するアプローチが課題である。PDCD4の発現は一様でなく解釈が困難であるが,細胞増殖の初期に発現し,特に細胞増殖が強い場合に発現量が増える可能性が示唆された。PDCD4は細胞増殖を負に制御すると考えられているので,PDCD4の発現量を調節することができれば,メサンギウム増殖を伴う腎疾患における新規治療法を見出すことができる可能性が示唆された。

報告書

(6件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考] 徳島大学腎臓内科

    • URL

      http://www.tokudai-kidney.jp/

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2025-01-30  

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