研究課題/領域番号 |
19K16953
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
|
研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
小林 聖幸 香川大学, 医学部, 寄附講座教員 (30769352)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 胆管癌 / 早期発見 / microRNA / miRNA / マイクロRNA |
研究開始時の研究の概要 |
胆管癌は予後不良の癌腫の1つで薬物治療においてはいくつかの選択肢はあるが十分な効果があるとは言えない。これまで、胆管癌に対する新しい治療薬の開発を目指していくため、種々の癌細胞に増殖抑制効果を示すと報告されているガレクチン-9の胆管癌に対する効果を検討し増殖抑制効果を示すこと、その増殖抑制効果はある特定のmiRNAの変化が関与していることを示してきた。本研究課題において胆管癌発癌を抑制・促進するmiRNAの同定と、そのmiRNAのターゲット遺伝子の同定ならびにその機能解析および臨床的意義を理解しさらに胆管癌早期発見のためのバイオマーカーとして臨床利用することを最終的な目的とし基礎的研究を行う。
|
研究成果の概要 |
途中、COVID-19のパンデミックにより、検体収集や研究遂行に遅れを生じるイレギュラーが発生した。最終年度に胆管癌症例の15例と癌を有しない症例の15例の血清を収集することが出来た。研究遂行の遅れを取り戻すべく、解析を進行中である。胆管癌検体で現在みられているmicroRNAは上昇したものがmiR-198など、低下は、miR-181a-3pなどがある。これらで新たなターゲット遺伝子の予測が可能か検討している。胆管癌検体と対照検体において、両者の違いや胆管癌発癌に関与すると考えられるmiRNAの同定を急ぎ、胆管癌早期発見のためだけでなく、治療選択や予後関連因子としての役割も検討する。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
胆管癌は非常に予後が悪く、5年生存率も膵癌についで2番目に悪い癌腫である。そのため、早期発見可能となる指標の発見は急務であり、今回得られたマイクロRNAの結果は早期発見の一助になると考えられる。さらに追加で解析を進めている治療選択や予後関連因子としての役割を持つかもしれないマイクロRNAについては症例1つ1つに合わせた治療選択のために重要と考えており、現在注目されているオーダーメイド治療に応用可能かもしれない。
|