研究課題/領域番号 |
19K16954
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
塩津 弘倫 九州大学, 医学研究院, 助教 (90625766)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | マイクロパーティクル / マイクロRNA / miRNA / 臨床検査 |
研究開始時の研究の概要 |
ヒト血中には血小板から放出された小さな袋状の物質、すなわちマイクロパーティクル(Platelet-derived microparticle, PMP)が豊富に存在する。PMPは血液が凝固する際に放出され、内部にたくさんの低分子RNAを含んでいるが、それらの役割の多くは未だ不明である。 本研究の目的は血液凝固におけるPMPならびに内部遺伝子が体内で担う役割を解き明かすことである。培養細胞を用いて、血液が凝固する際のPMPの変化や他の培養細胞に与える影響を検討し、血液凝固のメカニズムのさらなる解明に迫る。
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研究成果の概要 |
ヒト血中には多様な細胞外小胞体が存在し、絶えず血中を循環している。また、小胞体中には遺伝子発現を調節するマイクロRNAが豊富に存在し、疾患の存在や病態の変化を反映することが明らかとなった。小胞体の一つであるマイクロパーティクル(以下MP)は、炎症や凝固によって変化することから、その基礎的性状の解析は、新規バイオマーカーの創出に寄与する可能性がある。 本研究では、培養細胞を用いてMPの回収法や評価法の検討を行い、さらに構築した手法を用いて、末梢血中のMPを解析した。その結果、血管内凝固を生じる疾患群ではMP内に独自のマイクロRNA発現が存在することを明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
血中を循環する細胞外小胞体は微小な遺伝子を豊富に含んでおり、臨床検査として確立することができれば、従来の検査法では見いだせなかったわずかな変化を検出し、疾患の早期発見やモニタリングに有用である可能性があります。私たちの研究では、細胞外小胞体の一つであるマイクロパーティクルに着目し、MP回収法を構築し、MP内に含まれるマイクロRNAの解析を行いました。その結果、血管内で血液凝固を生じる疾患群ではマイクロRNAの発現パターンが変化していることを明らかとしました。この研究を発展させることで、細胞外小胞体を用いた新しい臨床検査法を構築できる可能性が考えられました。
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