研究課題/領域番号 |
19K16961
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
出居 真由美 順天堂大学, 医学部, 准教授 (40596623)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | トランスアミナーゼ / ビタミンB6 / ピリドキサールリン酸 |
研究開始時の研究の概要 |
肝障害のマーカーであるAST、ALTはビタミンB6の活性型であるピリドキサールリン酸を補酵素とする。ビタミンB6欠乏状態では、ピリドキサールリン酸を添加しない日本の測定法では、血清AST、ALTが見かけ上低値となり、肝障害を過小評価する可能性がある。本研究では、ビタミンB6欠乏患者を対象に、ピリドキサールリン酸を添加した測定系でAST、ALTを測定し、その有用性を検証する。
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研究実績の概要 |
肝障害マーカーのトランスアミナーゼ(AST、ALT)は、ビタミンB6の活性型であるピリドキサールリン酸(PALP)を補酵素とし、酵素活性のあるホロ型(PALP結合)と、酵素活性のないアポ型(PALP非結合)が存在する。国際臨床化学連合の勧告法(IFCC法)ではPALP添加の測定系で測定するためホロ型とアポ型が測定される。しかし、PALPの添加により試薬の安定性が低下することなどから、国際的にはトランスアミナーゼの測定にPALPを添加することは統一されておらず、本邦では、PALP非添加のJSCC標準化準拠法(JSCC法)で測定することが一般的である。この方法では、ホロ型のみ測定されるため、ビタミンB6欠乏状態では、PALPを添加しないJSCC法では、血清AST、ALTが見かけ上低値となり、肝障害を過小評価する可能性がある。ビタミンB6欠乏患者におけるピリドキサールリン酸を添加した測定系によるAST、ALT測定の有用性を明らかにすることを目的とし、2019年度から2021年度は、IFCC法及びJSCC法におけるトランスアミナーゼ値とビタミンB6濃度の関連について主に検討した。ビタミンB6測定は保険適応外であることから、2022年度は、日常検査項目におけるビタミンB6低値と関連する因子を検討した。ビタミンB6 低値群でビタミンB6 非低値群より有意に低値だった項目は、AST、ALTであり、有意に高値であった項目はCRPであった。CONUT スコアによる栄養評価では、統計学的有意差は認められなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度は、2019年度から2021年度に得られた結果をもとに、サンプル数をさらに増やし、血清ビタミンB6濃度と測定法の違いがトランスアミナーゼ値に与える影響の詳細な検討と肝障害患者におけるIFCC法の測定の有用性を検討する予定であったが、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、サンプル数は増加したものの、解析に十分なサンプル数を収集することができなかったため、2022年度の計画はやや遅れているとした。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、サンプル数をさらに増やし、血清ビタミンB6濃度と測定法の違いがAST・ALT値に与える影響の詳細な検討、及び肝障害患者におけるIFCC法の有用性の検討を行う。また、本研究の成果をまとめて発表することを目標とする。
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