研究課題/領域番号 |
19K16969
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
鹿野 耕平 旭川医科大学, 大学病院, 診療助教 (10835135)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 骨格筋再生 / 毛細血管周細胞 / Ninjurin1 / サルコペニア / 神経再生 / Ninjrin1 / 骨格筋幹細胞 / NG2 / EphA7 / 再生医療 / 血管周細胞 / 細胞接着因子 |
研究開始時の研究の概要 |
衛星細胞(SCs)は筋幹細胞と認識されていたが、SCs以外にも筋再生や維持を担う細胞が示唆され、その候補として毛細血管周細胞が挙げられている。しかし、多集団で構成されるどの周細胞が筋再生を担うか、生体での筋再生や維持における周細胞の役割は不明である。 筋再生や筋量維持に関わる課題の解決は、高齢化によるサルコペニアやその関連病態による医療上の問題解決のためにも不可欠である。本研究は、我々が見出した毛細血管由来の特殊な周細胞=CapSCsや周細胞機能を制御する新規因子Ninj1という独自の視点、さらに周細胞由来細胞追跡マウスなどを駆使し、筋再生におけるCapSCsを含めた周細胞の役割を解明する。
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研究成果の概要 |
毛細血管の周細胞(PCs)群の中から発見したEphA7陽性の多能性PCs(CapSCs)は、微小血管構築や末梢神経再生に加え、高い筋線維への分化能がある.これらに着目し、ユニークなPCs追跡マウスを利用して、生体での骨格筋再生における毛細血管PCsの動態を観察し、毛細血管PCsが骨格筋量の維持や再生に寄与することを明らかにした。 さらに、毛細血管形成やCapSCsの機能に関わる因子(Ninj1)に着目した。独自に作成したPCs特異的にNinj1の欠損誘導マウスなど利用して、Ninj1が生体での骨格筋再生に関わる因子であると証明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Ninj1は「毛細血管の構築」や「毛細血管由来の骨格筋再生細胞」という視点から、骨格筋再生や筋量維持の機序解明に関わり、治療ターゲットとなりうる。高齢化社会でますます問題化するサルコペニアやこれに関連する様々な疾患の治療開発の糸口となることが期待できる。
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