研究課題/領域番号 |
19K16990
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
小松 孝行 順天堂大学, 医学部, 准教授 (70621928)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 菌血症 / 食事摂取量 / 悪寒戦慄 / 診断予測 / 菌血症診断予測 / 悪寒・戦慄 / 抗菌薬適正利用 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、救急外来ないし総合診療科外来を受診し、血液培養検査を施行した16歳以上の患者を対象とした多施設共同前向き観察研究(他施設においても同様の外来受診患者が対象)である。除外基準は、疎通困難な意識障害を呈し、かつ代諾者が不在の場合とする。 全対象患者に対して問診票により①寒気の程度、②食事摂取量を確認し、同時に年齢・性別・既往歴・受診経路・抗菌薬使用の有無、および来院時のバイタルサインさらには血液培養検査実施時の白血球数・CRPを評価し、外来診療における菌血症診断予測ルールを作成する。 最終的には本ルールを用いて、東京消防庁救急受診ガイドへの追加導入やスマートフォン用アプリの開発を目標とする。
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研究実績の概要 |
以下、第3次中間解析結果である。 2019年4月1日から2021年3月31日にかけて、東京都内3医療機関に救急搬送された、もしくは直接救急外来ないし総合診療科(一般内科を含む)外来を受診し、血液培養検査を施行された16歳以上の患者から、経口摂取以外であった患者、食事摂取量や寒気の程度の記載がなかった患者などを除外した534名に対し、患者本人または代諾者による問診票記載項目として、来院前直近における「食事摂取量(80%未満,80%以上)」および「寒気の程度(悪寒戦慄あり、なし)」と菌血症の有無との関連性について検討した。 菌血症群(以下B群):68名、非菌血症群(以下N-B群):466名であった。単変量解析(B群vsN-B群)[平均値±標準偏差もしくは中央値(四分位範囲)]では、B群において有意に高齢(y)であり[83.0(77.0-87.0) vs 74.0(49.0-84.0), p<0.001]、頻脈(bpm)[107.9±20.4 vs 95.4±19.1, p<0.001]、頻呼吸(/min)[20.0 (18.0-22.5) vs 18.0(16.0-22.0),p=0.003]と体温(℃)上昇[38.4±1.3 vs 37.5±1.0, p<0.001]およびCRP(mg/dl)上昇[11.0(2.7-17.8) vs 5.3(1.1-11.9),p=0.001]を呈しており、救急搬送症例が多かった[77.9% vs 45.9%, p<0.001]。また食事摂取量が80%未満であることは感度86.8%,特異度20.0%で菌血症を予測し、陰性的中率は91.2%であった。一方、悪寒戦慄があることは感度26.5%,特異度92.9%で菌血症を予測し、陰性的中率は89.6%であった。最終食事は前日の夕食であり摂取から8時間以上経過していた。 現在追加解析中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
昨年度同様に研究実施期間延長を行ったが、新型コロナウイルス感染症の蔓延に伴い研究代表者含め、新型コロナウイルス感染症患者への外来・入院診療業務従事によって本研究のエフォートを減じざるを得なかった。
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今後の研究の推進方策 |
データクリーニングも終了しており、現在サブ解析などを実施中である。完了次第、論文作成する方針である。なお、社会への還元として、既存の問診ツールへの導入に関しては業者選定を行っているが、別方法による還元についても検討している。
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