研究課題/領域番号 |
19K17015
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
山田 剛平 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (20834641)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 小字症 / 軽度運動機能障害 / 早期の運動機能障害 / レム睡眠行動異常症 / 指タッピング運動 / 神経変性疾患 / 早期診断法の開発 |
研究開始時の研究の概要 |
レム睡眠行動異常症はパーキンソン病やレビー小体型認知症を合併することがあります。とくに軽度運動機能障害は両疾患のハイリスク因子と報告されています。申請者は磁気型センサーを用いて母指と示指をタッピングする運動を詳細に評価し、軽度運動機能障害を検出する方法を見出しました。さらに軽度運動機能障害がある場合、脳の中の黒質と線条体をつなぐ神経や感覚運動に関連する領域のネットワークが変化していることも明らかにしました。本研究ではそれらの変化が今後どのように推移していくのかを探索し、指タッピング運動に基づき検出した軽度運動機能障害の意義を明らかにします。将来的には病気の早期発見に結びつけたいと考えています。
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研究実績の概要 |
レム睡眠行動異常症群と健常群を対象に書字課題を評価したところ、レム睡眠行動異常症群では軽度の書字障害がみられ、字の幅よりも高さが先に低下する可能性が示された。文章の長さや、字の幅や高さの漸減率には有意差はみられなかった。DAT-SPECTの結果との関連性も検討したが、線条体におけるトレーサー集積率と字の高さとの相関はみられなかった。指タッピング運動パラーメーターの中では、字の高さと振幅と間で有意な正相関がみられた。 小字症の早期段階をみている可能性、線条体ドパミン機能障害とは異なる神経変性を反映している可能性が示唆された。また差異が軽微であったことはSynucleinopathy自体に小字症の頻度が高くないことも影響している可能性があった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
神経変性疾患の早期運動徴候となりえる異常所見を見出すことができた。
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今後の研究の推進方策 |
神経内科の外来診療では神経変性疾患が潜在するものの主訴とはならず、自覚症状がないまま進行するケースが散見される。そのような患者さんの早期診断につなげるため、今までの本研究結果を応用した研究を遂行したい。
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