研究課題
若手研究
小児神経発達症の代表疾患である注意欠如多動症(ADHD)の既存治療に難治な症例の症状を改善させる全く新しい治療法の開発を目的とする。そのために、磁気刺激を用いた介入治療を行う。脳機能のリアルタイムに観察できるfNIRS(光トポグラフィー)を用いてtDCS刺激中に変化する脳機能を可視化する。正常な脳機能変化が生ずるために必要なtDCS刺激をfNIRS計測を行いながら検証する。
研究開始当初の背景はADHDに特異的な脳障害に対して外から磁気刺激を行い、ADHD症状の改善有無を検証することを目的としていた。しかし、開始当初にADHDの併存症であるASDを合併する患者が持つADHD単独例とは異なる脳障害の存在が明らかとなり、両疾患の脳機能学的な比較検証をすすめた。ASDは、ADHDの3~6割に合併するとされるが、ASDがADHDの病態に与える影響について不明である。本研究では、脳機能の賦活と認知機能課題成績に注目してAIを用いて高確率で各病態をすることが可能であった。今後、両疾患の特異的病変に対して磁気刺激治療の介入を予定している。
本研究では認知課題成績と脳機能変化を数値化してAIアプローチを活用しADHDの病態解明に挑んだ。同様に機械学習アプローチを活用した神経疾患の分類に焦点を当てたfNIRS研究は数件しかない。例えば、アルツハイマー病1)、外傷性脳損傷2)、うつ病3)等である。薬物治療前後の反応性に着目して病態検証し、さらに AIに基づく分類をした報告はまれである。本結果は、2022年日本ADHD学会において最優秀口演賞を頂いた。
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