研究課題/領域番号 |
19K17017
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
|
研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
瀬尾 和秀 埼玉医科大学, 医学部, 助教 (50824299)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | パーキンソン病 / MRI / 脳画像解析 / 脳構造ネットワーク / バイオマーカー / 縦断的研究 / 画像解析 / ネットワーク / 神経変性疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
パーキンソン病の進行と脳構造変化の関連性を脳の画像解析で解明する試みが注目されている。体積等を指標とし局所の異常を捉える研究が主流である。しかし脳の局所の異常による他の領域への影響はほとんどわかっていない。そこで脳の領域間の関係性を示す脳構造ネットワーク構築する手法に着目した。本研究ではパーキンソン病の脳構造ネットワークの異常を捉え、疾患進行との関連性を解明することが目的である。本研究により、パーキンソン病の進行機序の科学的理解を向上させる。そして脳構造ネットワーク変化を疾病進行の指標として確立することにより、個々の患者の病態把握から新たな治療戦略の開発と評価まで幅広い展開が可能である。
|
研究実績の概要 |
前年度に研究対象者登録が完了した。そのため、2023年度は登録済みの研究対象者への脳MRI撮像、臨床検査を行なった。登録した研究対象者の12ヶ月ごとの検査は順調に進んでいるが、登録そのものによる遅れのため、2023年度に再延長申請を行った。その他、研究計画に支障をきたすような事案は生じず、計画は着実に進行している。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウイルス感染症の影響で、当院外来患者数が減少し、研究対象者の新規登録に遅れが生じていたが、適宜、登録期間の延長申請を行い、対象者登録を完了した。その他、研究計画に支障をきたすような事案は生じず、計画は着実に進行している。
|
今後の研究の推進方策 |
登録を行った対象者に対して3年間、12ヵ月ごとにMRI、臨床検査を行なっていく。 研究期間中には次のことを明らかにする。 ①PDと健常者の脳構造ネットワーク構成の相違点:PD群と健常者(HC)群の比較を行う。②PDのサブタイプごとの脳構造ネットワーク構成の違い:PDの無動型は振戦型に比べ予後不良であり脳構造変化の相違が予測されるため、振戦型と無動型の群間比較を行い脳構造ネットワーク構成の違いを明らかにする。③疾患進行に伴うPDの脳構造ネットワーク変化:Baselineをコントロールとし12ヵ月ごとに疾患進行に伴う脳構造ネットワーク変化を明らかにする。また、本研究と同様の条件で12ヵ月ごとに検査が行われた健常者群をコントロールとした検討も行う。そして、脳構造ネットワーク変化とMMSEやMDS-UPDRS等の臨床検査結果の変化の相関解析を行い、疾患進行と脳構造ネットワークの相関性を明らかにする。④疾患進行に伴う個々のPDの脳構造ネットワーク変化:研究③と同様に、病態進行に伴う脳構造ネットワーク変化を個々の患者ごとに明らかにし、抽出された脳構造ネットワーク変化と臨床検査結果の変化の相関解析を行い、疾患進行に伴うバイオマーカーとして同定する。そして得られた結果を取りまとめ、成果の発表を行う。
|